清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

竹中さんの 特集勝手に やっちゃった

竹中平蔵さんの特集を、勝手ながらやってみたい。

1.まずは、先週の週刊東洋経済(2008年11月8日号)の42ページからのインタビュー。

それなりに参考になるないようだったが、1つだけトンデモな内容が。

それは、「羽田空港の国際化、東大の民営化など、いくつか思い切った改革の目玉を作るべきだ」のところ。

期待成長率が低下し、内需の拡大が必要で、その対策を問うたものである。

まずおかしいのは、なぜ「改革の目玉を作るべき」なのか。よりよい社会を作るための改革であって、「目玉を作る」ための改革ではいけないだろう(雑誌のインタビューだからやむを得ないが、人びとに注目してもらおうという案に読めた)。

第2に、「東大の民営化」。日本の大学で海外からも評価が高いのは、東京大学京都大学という国立大学法人であって、「民営化」でイメージできる私立大学ではない。なぜ評価を落とすリスクがありそうな「民営化」にするのだろう。なお、アメリカの大学が私学でも、公的助成金を受け取って研究しているという趣旨の文章を、スティグリッツさん(ノーベル経済学賞受賞経験者で、ケインジアン)の本で見た記憶がある。

*(追記)「世界大学ランキング」(http://www.geocities.jp/worldtheride/rankingmainweb.htm#world
のサイトから、

QS Top Universities:Top 100 Universities(http://www.topuniversities.com/university_rankings/results/2008/overall_rankings/top_100_universities/
によると、日本の大学は、19位東京大学、25位京都大学、44位大阪大学、61位東京工業大学がランクインしている。

Newsweek2006年8月の世界大学ランキング(http://www.geocities.jp/worldtheride/newsweek.html
によれば、日本の大学は、16位東京大学、29位京都大学、57位大阪大学、68位東北大学、94位名古屋大学がランクインしている。

つまり、国立大学法人しかランクインしていない。このことからすると、東大の民営化の有効性に疑問を持たざるを得ない。

2.竹中さんの近著は、『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎)。

立ち読みしたが、興味深い内容。ただ、勉強して、住民税を払わなかったという疑惑を持たれることのないように(ある週刊誌で、竹中平蔵さんが、住民票を外国に移して日本の住民税を払わなかったと疑われたという記事を見た)。