読売新聞2008年11月17日夕刊『よみうり寸評』(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20081117-OYT1T00391.htm)
をまずは御覧ください。
もちろん、飲酒運転だからって、それがばれるのが怖くて、救護義務(道路交通法第72条第1項)を果たさないのはダメだ。ましてや、被害者の命を省みないのは、論外だ。
しかし、「劣化人間」はないだろう。
裁判で有罪と認定されていない段階での無罪の推定(市民的及び政治的権利に関する国際規約第14条第2項参照)について考えないのもお話にならないが、それよりひどいのは、パニックを起こしてひき逃げすることをもししたとすれば、それは十分ありうることだということを全く考えていないからである。これを書いた人の方が「劣化」していますな。
ところで、ひき逃げをなくすのって、本当に難しい。
おそらく、事故を起こすことを前提として、教習や免許更新の段階で機械的になるくらい救護措置を取る訓練をするぐらいしか、ひき逃げ防止の方法はないのだろう。
そのひき逃げの原因で、報道で聞いたことがあるのは、無免許運転と、酒気帯び運転である。
無免許運転はお話にならない(というより、対策が浮かばない)が、酒気帯びなどは、何らかの対策を立てなければならないだろう。たとえば、アルコール依存症のケアなど。
以前、内田樹さんが、たばこより他人の酒にに人生を台無しにされた人が多いという趣旨のことを書いたことを批判したが(「雑誌のね コラムの内容 おかしいよ 」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/43460119.html)
)、このような事例を見るにつけ、内田さんの見解にも一理あると感じた次第。
ところで、最近は、大麻で逮捕される大学生が騒がれている。大麻も有毒だろうが(よくわからない、勉強するか。なお、大麻吸引はドーピングになる)、たいまで人を殺した・死なせたという話はあまり聞かない。このことからすると、もしかしたら、アルコールの方が有害なのかもしれないと感じた次第(どの本かは忘れたが、科学者の本で、大麻よりたばこの方が有害という説を聞いたことがある。内田さんの説と合わせると、大麻よりアルコールが有害である可能性を否定できない)。