アメリカの金融不況に端を発した日本の不況、これがスポーツ界に及ばなければいいが。
たとえば、トヨタ自動車は黒字でも従業員を減らすし、日立製作所は派遣社員の契約を打ち切るし。
この2つの会社の共通点は、日本バスケットボールリーグ(JBL)に所属し、おまけにプロチーム(興行権を持っているチーム)でないことである。
現在はそれなりにバスケットボールに注目が集まっているが(私見ではその礎は日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)だと思っているが(現在ではBSデジタルではbjリーグしか観られないことと、今シーズンの東京アパッチvs大阪エヴェッサの試合の観客数(BSフジの「プロバスケ!bjリーグtv」によれば、水曜日と木曜日なのに、それぞれ2,700人、3,100人ぐらい入った)などから判断(印象では、トヨタや日立の試合より盛り上がったように思う。去年テレビで観た時、結構空席があったから。今年は違うと思いたい)。もっとも、田臥勇太さんのリンク栃木ブレックス入りも大きいが、私見では偶然の産物のように思う))、普通に働いている人より、バスケットボールをやっている人が本業に貢献しているとは思えず、おまけに遠征費もかかるから、先にリストラするという考えは当然ありえよう(だから、昔日立製作所がやっていた、女子バレーボールのチームはなくなった)。
それに加えて、日立の五十嵐圭選手と、竹内譲次選手は、プロ契約選手と聞くが、それならなおさら本業はやっていないわけで、真っ先に首を切ろうと考えるのは、それなりに合理的だろう(選手としての実力は買っているし、首を切っていいとは思っていない。なお、五十嵐選手は、『五十嵐圭のバスケ教室』(白夜書房)など、ファン獲得に多大な貢献をしていると思う)。
もちろん、アリーナ環境(席数の少なさ)や、選手の質の確保(いい選手は高くつくので、黒字が難しいかも)などから、現状の形式(プロチームでないこと)がいい可能性がある。しかし、リストラのリスクを考えると、チームのプロ化は欠かせないと私は思う(観客動員数の予測から無理な場合もあるので絶対とは言えないが)。もちろん、プロチームも、採算が取れなければ消滅するリスクがあるのを忘れてはならないが。