清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

雇用についての トンデモ投稿 検討す

読売新聞2009年1月18日朝刊8頁気流欄「日曜の広場 雇用対策を考える」は、トンデモ投稿が目白押しであった(すべてがそうだとは言わない。数えればわかるが、すべてを取り上げてはいない)。以下、検討する。

まずは、「給付金の財源で」(カギカッコ内題名。なお、名前は、すべて臥す)。需要がなければ供給がないことを理解していないな。もちろん、給付金が妥当かは別論である。

次は、「派遣法見直しを」。題名や論旨はおおむね賛成だが、年功序列と終身雇用は本当にできるのか、デメリットがないのかが文章から滲み出ていなかった。

第3に、「職業観を見直そう」。「就職を金銭的な条件やイメージで決めがち」(「職業観を見直そう」より引用)なことには問題ないだろう。人手不足の産業のイメージアップや労働条件の改善を提言すべきだろう。

第4に、「企業は責任持て」。題名はその通り。ただ、いわゆる派遣切りは、内部留保があろうがなかろうが関係ないのではないか(直接有期雇用ならば労働契約法第16条(「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合、その権利を濫用したものとして、無効」)第17条(「やむを得ない事由」)の制約を受けるが、派遣契約は違うのではないか?もっとも、この論点は、私の理解が間違っているかもしれない)?

第5に、「農林業に力点を」。内容は妥当だが、「会社員」が書いても説得力ないよな(自分でやれば?)。もっとも、誰が書いてもいいが、私の書いたことが不満ならば、読者も身分を問わずきちんと話を聞くことだ。

第6に、「多様な働き方も」。まず、「ワークシェアリング」と「夜間に低賃金」は関係ない(前者は分配、後者は基準の問題)。「派遣労働の悪い面ばかりが協調されているようだが、あえて派遣労働という道を選択する人もいる」だって?今は、「悪い面」が妥当かどうかが問題なんじゃないか(カギカッコ内は、「多様な働き方も」から引用)!

第7に、「進路選択に責任」。「会社に縛られる正規雇用」の問題をまずは考えるべきだろう(転職が難しい、過労死・自殺のリスクなど)。「今解雇される人の中にはかつてフリーターを希望した人もいると思います」?逆に、「今解雇される人の中にはフリーターを希望しなかった人もいると思います」(*)!「身勝手に進路を選択した人の安直さ」?なぜそちらだけ?「身勝手な労働条件を作って誘引した人の安直さ」(*)は問わなくていいのか?正規雇用の問題点、ならびに、使用者側の問題点に何ら触れていない、ワースト投稿である((*)前のカギカッコは、私のオリジナル。他は「進路選択に責任」からの引用)。

書く方の無知さ、載せる方のセンスの悪さが存分に出た投書欄であった。もっとまともな投稿を載せるように、読売新聞には忠告したい。