読売新聞2009年1月22日朝刊34頁(仙台では)によると、「文部科学省は」、「小中学校への児童・生徒の携帯電話の持ち込みを原則として禁止する通知を」「出す方針を固めた」という。
携帯電話が授業の邪魔になることはありうるので、禁止自体は悪くない。ただ、それは、文部科学省の通知でもいいが、各学校が決めればいいことだろう(学校選択制が導入されているところでは、特徴ともなりうるのに)。
問題なのは、上記読売新聞の塩谷(名前は省略)文部科学大臣のコメントにあるように、「過去にも(携帯電話を使った)いじめが多発している」から携帯電話の持ち込みを禁止することである。
はっきり言って、携帯電話の持ち込みを禁止しても、携帯電話を使ったいじめすら根絶できないだろう(友人同士でメールアドレスを交換すれば防げない)。携帯電話がなくても、いじめの手段はいくらでもある(携帯電話がないときにいじめはなかったのですか?)。
要は、いじめをどう根絶するかということである。
私の知る限りでは、心理学的アプローチ(気持ちのコントロールを学ぶ)、司法的アプローチ(警察などの介入。だが、思想統制に使われる可能性がある)など、いろいろな方法がある。携帯電話より先に、いじめを防ぐ方法論があったら、それを教師が学ぶことをするべきである(教師がいじめに加担する事例もあるが、そんな教師はすぐに辞めろ!)。