清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

WiLLという 雑誌は左翼の 雑誌かな(雑誌はね わかってないね 派遣切り(2))

WAC(ワック)出版の『WiLL』3月超特大号が発売された模様。

読売新聞2009年1月26日朝刊7頁(仙台では)の広告で目を引いたのは、「総力特集「派遣切り」の狂騒!」。

見出しだけ見ると(読んでいないが、ということ)、まずは、「「派遣切り」は悪なのか 「派遣切り」批判を徹底論破。不況対策のギリギリの企業努力を批判する人びとは経済が全くわかっていない。」(長谷川慶太郎 経済評論家)。

これだけでも言いたいことはわかるが(反対はしないが)、なぜ派遣社員だけが切られなければいけないのかは考えるべきだろう。正社員であるがゆえに切られなくていいのか?もちろん、契約とはそういうものだ。しかし、「経済」と言うのならば、雇用形態にかかわらず、会社に貢献していない人から切るべきなのに、なぜそうなっていないのか。これは経済の問題ではなく、法律問題なのだ。すなわち、派遣社員から職を失うような法体系になっているのが妥当かの問題なのだ。

次は、「「派遣」が企業をだめにする 低所得者階級を生み出すアメリカ式雇用形態はもうやめろ」(廣瀬禎彦 コロンビアミュージックエンタテインメントCEO)。一服の清涼剤のようだが、それでは、コロンビアミュージックエンタテインメントという会社は、従業員は全員直接雇用なのか?経営者はそれだけ従業員に報いているのか?もしそうだとしたら、株主の反対はないのか?

第3に、「世にも奇妙な「格差・貧困論者」たち 「生きさせろ」系の若者貧困層に寄生する政治家や言論人の愚。コスプレして練り歩く若者たちは本当に貧困者なのか。」(三品純 フリーライター)。「生きさせろ(難民化する若者たち)」は、おそらく雨宮処凛さんの本のことだと思うが(太田出版から出ている)、彼女の服装はたしかにすごいな。それはさておき、政治家が困っているであろう人に「寄生する」のは当然ではないのか?国民の意見は無視していいのか?「コスプレして練り歩く」ことと実際に貧困かは関係ない(現在の収入が一番問題だろう。ところで、コスプレが、高級外国製紳士服ならば考えるが)。

第4に、「「派遣切り」と煽るメディアの無定見」(三宮幸子 フリーライター)。「無定見」とは、『広辞苑(第4版)』によると、「一定の見識がないこと。一貫した考え・意見を持っていないこと」である。たしかに、大多数のメディアは、規制緩和を求めているし(内橋克人とグループ21『規制緩和という悪夢』(文春文庫)参照)、派遣という働き方をポジティブにとらえた出版物もあった(決してネガティブな働き方ではないことを付言する)。しかし、いわゆる「派遣切り」を問題とすることに問題はないだろう(派遣社員だけ職を失いやすいのがいいのかを考えることが問題とは思えないが)。

この見出しを見た限りでは、「WiLL」という雑誌は左翼の雑誌のようだ。つまり、何でも反対の雑誌にしか見えない。

*文中敬称略