昨日、スポーツ報知を見たら、国際バスケットボール連盟(以下FIBA)の会長が、日本バスケットボールリーグ(以下JBL)と、日本プロバスケットボールリーグ(以下bjリーグ)の統合を求めたという記事(仙台では9面)を見て、驚いている。
bjリーグの本拠地の住民としては、(bjリーグが求めている方向に進めろ!(いちいち上げないが、bjリーグの河内敏光コミッショナーは、各種メディアで日本バスケットボール協会(JBA。以下「協会」))に加入したい旨のことを発言している))ということであるから、FIBAの会長さんの統合要求を支持する。
ただ、実際、どういう形で統合するのかは難しいところだ。
もっとも容易な解決策は、bjリーグのまま協会に加入(又は、選手の個人登録を認める)するということになり、現実的だろう。しかし、bjリーグのルールは、FIBAのルールとは違う(たとえば、クォーターでチームファールが4つを超えた場合、シュート動作でなければ1and1スロー(FIBAは2スロー))のに、一緒になることが可能なのだろうか。
おそらく、FIBAが求めていることは、JBLとbjリーグがひとつのリーグになることだと思う。ただ、これはこれで、結構難しい。以下、あげられるだけ、理由を書いて見る
第1に、そもそも何チームが適当か(私は、2つのカンファレンスでJBL、bjリーグ、JBL2の合計数(28~29)あたりを想定している)?
第2に、もし統合ならば、下部のJBL2も考慮しなければならない(JBL参入予定のチームは、昨季の栃木ブレックス(現リンク栃木ブレックス)や、現在のレノヴァ鹿児島のように、JBL2からスタートする)が、試合数が少なく(1チーム14試合+全日本総合選手権)、本当に統合リーグに参入できるのだろうか。
第3に、たとえば、東京にJBL(トヨタ自動車アルバルク、日立サンロッカーズ)、bjリーグ(東京アパッチ)、JBL2(ビックブルー東京)併せて4チームあるが、どこまで参加できるのか。すなわち、ホームタウンの調整が必要だが(私案では、日立は茨城県に移転することを考える)、それができるのか(コンサドーレ札幌の母体は、東芝府中のサッカー部だが(ウィキペディア「コンサドーレ札幌」(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AC%E6%9C%AD%E5%B9%8C&oldid=24595220)
参照)、このようなことはバスケで可能か)?
第4に、東京だと、代々木第2体育館の試合が想定されるが、定員は約3,200人。仙台89ERSの本拠地の仙台市体育館だと約6,000人であることを考慮すると、東京のチームが興行で成功するかが未知数である。つまり、そもそも、体育館の容量を考慮すると興行が成功するか、ということである(アリーナスポーツには、バレーボールなどの競合スポーツが多いのも懸念材料(サッカーだと、陸上競技、アメリカンフットボール、ラグビーがあるが、後2者とシーズンが重ならないので成り立っているのではないか?この点から、サッカーの秋春制がいいかは疑問(私はいいと思っているが)))。
第5に、全日本総合選手権はどうするのか。アマチュアの門戸を閉じるような改革は受け入れられないだろう。一方、プロチームとしては興行の問題もあ郎(遠征費用がかかるチームがあるから)。効果的かはわからないが、私案は、プロアマ戦に変えることを考えている(たとえば、統合リーグ8チーム(予選あり)と、アマチュア8チームの戦いとする)。
ともあれ、バスケ界のますますの発展のためには、統合、最低でも、(建前だけでも。つまり、必ず参加させろ!という趣旨ではない)bjリーグ選手が日本代表になれるようにすることが欠かせないと考える。
*参照サイト
『ダイヤモンドオンライン「スポーツセカンドオピニオン「「リーグを統合せよ」FIBA会長の異例の通達。男子バスケの“リーグ分裂”は解消できるか?」」』(http://diamond.jp/series/sports_opinion/10044/)
FIBA会長の本音、日本のバスケットボールの実態がわかるいい記事だが、JBL側がbjリーグチームとの試合を拒否している現状では、JBLが上のような記事は不正確(証明されていないというのが正しい)だと言うことを付言しておく。