清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

「早寝早起き 朝ごはん」って 違憲なの?

週刊ダイヤモンド』2009年3月17日特大号p139、桜井よしこさん執筆の「オピニオン縦横無尽」に面白い記事が。

題名は「「早寝・早起き・朝ごはん」教育は憲法違反なのか?」。

内容は、「早寝・早起き・朝ごはん」だけでなく、いわゆる日教組批判だが(建国記念の日批判の批判もしており、最終的には、日教組が支持している民主党が政権を取るのに不安を感じる、という内容)、とりわけ、「早寝・早起き・朝ごはん」の問題が面白いので、そちらだけを取り上げる。

日本教職員組合系の教育総研の『総研ノート』のコラムで、池田賢市さんが、2007年12月20日付(古いなぁ)で、以下のように書いているという(原文は見ていない。『週刊ダイヤモンド』によると、ということ)。

すなわち、上記『週刊ダイヤモンド』によると、池田さんは、「近代立憲主義における政治体制においては、(中略)価値における多様性の保障が大前提である」、「『早寝・早起き・朝ごはん』は、人の生活の仕方、生き方という、憲法の下ではけっしてその価値の優劣を示してはいけない事柄に踏み込もうとする違憲のスローガンである」、「少なくとも、夜更かしや朝食を食べないことが公共の福祉に反しないことは確かである」と書いたのだそうだ。

桜井さんの本文は、この問題と無関係な少女の理屈に似ていると書いてしまったので、感情的な議論にしかならなかったのが残念だが(もっとも、人のことは言えないか。以下の内容から判断を)、それはさておき、私も、この池田さんの議論はよくわからない。

そもそも、「早寝・早起き・朝ごはん」運動をしたら、人権侵害が生じるのだろうか?詳しくは知らないが、「早寝・早起き・朝ごはん」運動が生徒に不利益になるという状況を想像できない(生活態度の1つとして評価される可能性はあるが、それでもウェイトは低いだろう)。何らかの制裁があるとも聞いたことがないし。

池田さんが自分の議論を妥当としたいならば、「早寝・早起き・朝ごはん」ができなかった人に不当に重い制裁があるということを説明しなければならないだろう。孫引きだからどのような趣旨で書いたのかはわからないが、池田さんの主張は抽象的すぎる。

なお、「早寝・早起き・朝ごはん」について私見を述べると、運動自体はいいが、現実的に親ができるかはわからない(両親共働きで、朝早いうちに出勤する場合を想像)。子供が自分で作ること(家庭科教育の充実)、ならびに、主張者が労働運動に身を投じること(生活環境の問題が大きいと思うから。現時点で、主張者が労働運動に身を投じて、「所定労働時間を守れ!時間外手当を増額せよ(残業規制のため)!」とやった話は聞いたことがない)が必要だろう。