清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

将棋界 いろんなことが 起こってる

いっぺんに取り上げるべきネタではないのは承知していますが、いっぺんに起こったので、あえていっぺんに取り上げます。

1.第2期マイナビ女子オープン(称号は「女王」)のトーナメント決勝戦は、岩根忍女流初段(二段へ昇段。なお、念のために断っておきますが、「女流」は、普通の昇段過程とは違うので、差別にはなりません)が、中村真梨花女流二段を下して、矢内理絵子女王への挑戦権を獲得したのだが、岩根女流初段が出産のため、第2局以降の日程が変わるという(詳しくは、右記のマイナビジャーナル(http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/09/049/
参照)。

当然のことだが、日程変更はいいことである。もし、女性が女流でないプロに参加した時も、当然このような措置を取るのでしょうね。いい前例である。

2.昨日、C級2組順位戦順位戦のクラスでは最下位)があったが、有吉道夫九段が、高崎一生(たかざきいっせい)四段を下し、自力でC級2組残留を決めた(星取表は右記。http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/2008/67c2/index.html)。

日本将棋連盟のサイト「順位戦・フリークラスについて」(http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/kitei.html
によると、60歳以降でC級2組で3回降級点を取って降級すると、引退に追い込まれるが、有吉九段は、土俵際で踏みとどまったということになる。

最高齢対局は、誰で、何歳だか知らないが、今回の有吉九段ではなかったはず。NHKの「ニュースウォッチ9」でも取り上げられたのだから、スターだということなのだろう(もちろん、今後難しい60歳A級の達成者なのだから、スターなのだが)。来期は昇級が話題になることを祈りたい。

高崎四段としては、痛恨の一敗で、昇級を逃してしまった。今後に響かなければいいが。なお、昇級は、大平武洋五段、田村康介六段、戸部誠四段(今時珍しい昇級昇段)の3人。おめでとうございます。

3.残念なニュースが。Sponichi Annex中原誠十六世名人が引退「悔いはない」」(http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090311075.html
によると、「将棋の中原誠十六世名人(61)は11日、東京都渋谷区の将棋会館で現役引退を発表した」とのこと。

鳥取県生まれ、宮城県塩釜市育ちの天才かつ偉大な棋士といえよう(実績は上記Sponichi Annexを見ればわかる)。

私は、現在仙台在住で、昔も仙台に住んでいたが、正直言って、あまり中原先生の将棋を勉強していない。何と言うか、世間では「自然流」なのだそうだが、私の理解を超えている将棋というイメージがある(相性もあろうが)。札幌の将棋祭りで中原先生の問題を解いたが、解けなかった(佐藤康光棋王の詰め将棋は解け、商品券をもらい、握手してもらったのが思い出)。

将棋は、最初は矢倉党で、途中から相掛かりをメインに指していた。とりわけ、相手が△8四飛の場合は、破壊力が抜群だった(もう相掛かりで△8四飛は誰も指さないだろう。それくらいすごい)。そこで、△8二飛で構えるのが主流になったが、未解決のままだ。私はコンピュータ相手に後手でしかやらないが、中原先生の解決策を期待したのだが。

A級からの降級は早かったが(2000年3月)、竜王戦は1組。第21期では、十八世名人資格者の森内俊之名人(当時)を2組に落とすほど元気だった(佐藤康光棋王も破ったが、羽生善治名人に敗れて、中原先生の竜王戦が終わった)。王将戦でも、有力棋士木村一基八段を倒して、リーグ入りまであと一歩だった。その王将戦脳出血になってしまい、現役生活が絶たれてしまった。

中原先生のさらなるご回復をお祈りいたします。お疲れ様でした。