「献血は 身近にできる ボランティア」というのは、どこかで聞いた宣伝文句だが、実際の献血は、どうもそうでないらしい。
asahi.com「献血ミスで女性の右腕まひ 日赤が7180万円で和解」(トップページは、http://www.asahi.com/national/update/0418/OSK200904180092.html)
によると、「献血に参加した大阪市の40代女性が採血針で腕の神経を傷つけられ、上肢まひの後遺症が残ったとして、日本赤十字社(本社・東京都港区)に約1億3千万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こし、日赤が賠償金7180万円を女性に支払う内容で和解していた」とのこと。
上記asahi.comによると、「女性は鋭い痛みを感じ、「やめてください。別の所にしてください」と求めたが、看護師は「大丈夫です」と言い、約20分間、針を動かし続けた」とのことで、報道が事実ならば、看護師に問題があるのは明らかであろう(献血者の同意があってこそであることに問題はないだろう)。
私は何回か献血に行ったことがあるが、こんなリスクのある行為だったとは思わなかったな。「厚生労働省によると、献血による健康被害は年間5万~6万件報告されているが、めまいや皮下出血などが大半で、RSDの発症例はまれという」(RSDは、反射性交感神経性ジストロフィーのことで、40代女性が患った後遺症のこと。カギカッコ内も含め、上記asahi.com)ことだから、恐れず献血に行けばいいし、人の命を救うために皆様もぜひ献血に行って欲しいのだが、こんな事例が起こると、献血者が減っても仕方ないだろうな。日本赤十字社側は、もっと献血者の声を聞くべきである。