清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

NHK 「ベストテレビ」を 観てみたよ((1)の予定)

昨日は、NHK-BS2の「ベストテレビ」の第1部を観た(第2部、第3部は来週の日曜日)。動機は、後で紹介する光市母子殺害事件関係のドキュメンタリーが、それも弁護側から描いた作品があったからであることと、普段ドキュメンタリーを観ないので、たまには観てみようと思ったからである。

昨日放送されたドキュメンタリーは、 峺?髪董糎?塋貉匯Τ音?鑛杆鄰弔裡械娃案釗廖陛豎ぅ謄譽喨錞?F鐱槎唄嵎錞?¬曽涅罵ソ┥沺癖麁刺門))、◆岷覗'08 家族の再生~ある児童養護施設の試み」(毎日放送日本民間放送連盟賞最優秀賞(教養部門))、「映像'07 夫はなぜ、死んだのか~過労死認定の厚い壁」(毎日放送。「地方の時代」映像賞 放送局部門最優秀賞)、ぁ孱釘圍崙箪検.▲鵐献ДぁΕ錺ぅ澄~長颯檗璽薀鵐匹鮖り続けた男」(ドキュメンタリージャパン製作、NHK教育。ATP賞TVグランプリドキュメンタリー部門)である。

すべて観たのだが、どれも力作。以下、私なりの感想を書く(ただし、興味の関係で、内容に差があることをお断りしておきます)。

,蓮△い錣罎觚?塋貉匯Τ音?錣諒杆鄰帖兵腓飽γ諒杆郢硫饅蠡阿諒杆郢痢砲鯆匹辰けたドキュメンタリー。東海テレビのディレクターさんによると、この作品製作の動機は、弁護団のうち3名が、冤罪が疑われている、名張毒ぶどう酒事件弁護団を兼ねているそうだが、名張では評価されているのに、光市事件では「鬼畜」呼ばわりされたことだという。また、世間で言われている死刑廃止運動に利用しているかを確かめることも動機のようだ(当然のことながら、そのような事実はない。ディレクターさんも言っている。弁護士の中にも死刑賛成の人がいる)。

事件の争点は、殺意の有無と計画性だそうだ。映像を見た限りでは、正しいかはさておき、無茶苦茶な弁護をしているようには感じず、こんなので懲戒請求を煽ったり、実際にした人はどうかしているのではないかと思った。ただ、計画性については、被害者が無警戒に部屋に入れるか疑問に思ったが。

弁護士事務所も見たが、名前を傷つけられたり、カッターナイフなどを送られたりしたという。弁護士稼業だから仕方がないが、卑劣漢が結構いるとも思った。

被告人の生い立ちが不幸だったり(母が自殺)、発達レベルが4、5歳だったり(家庭裁判所によると)、「母体回帰」は医者のコメントだったり(本人が供述を翻したわけではない)、取調官に怒鳴られて言いたいことが言えなかったり、交代前の弁護団(実は、新弁護団も兼ねている人がいて、その人のインタビューもあった)が事実をあえて争わなかったり(反省強調ゆえ、強姦の事実は確認せず)、被告人が投げやりになり弁護士に心を開かず事件の反省もせずの状態だったり、「なめないでいただきたい」の原因が検察側のミスだったり(被告人は遺族の言葉を書きとめ、書き直しもしていないのに、検察官は傍線を引いたと勘違いした)と、本当かはさておき、別の見方を知ることが出来る傑作だと思った。この番組が、「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)より、何らかの形で先に放送されていたら、少しはまともな経過をたどっただろうに。

△蓮⊂人数の「小舎制」を採用している児童養護施設の話。少年時代に、両親がともにいて育ててくれたことがなんと幸せなことかを感じた。なお、(ア)児童養護施設にいる半数以上は親から虐待を受け、(イ)「小舎制」は、職員の負担の重さもあり、全国の施設の約13%しかない、(ウ)児童養護施設で暮らす児童は3万人いる、というデータは知っておいた方がいいと思い、ここでも記した(映像を観ながらメモしたので、間違いの可能性あり。各自で確認されることを勧めます)。

は、トヨタ自動車を相手に労災認定を争った、トヨタ自動車勤務の夫を持った妻の話。一般論として、強いものと闘うのは用意ではないが、この事件もそう。せっかく上司と話し合って決めた残業時間(114時間2分)も、会社側と上司の話し合いで減らされ(45時間35分)、おまけに豊田労働基準監督署がそれを認めた。その豊田労働基準監督所の元所長が処分されたことから、企業との癒着が疑われ、妻がさらに苦しむ。

の作品では、妻の戦いだけでなく、中部地方自動車産業の、うつ病や(トヨタデンソー)、過労自殺(スズキ自動車)と闘う家族の模様も描かれ、根の深い問題であることを感じた。

それにしても、「夫が過労死で死んだ」(トヨタ自動車勤務の夫の妻の労災認定)と認められるのに6年は長い!裁判の遅延は救済の拒絶に等しいと聞くが、過労死などの認定もそのようだ。もっとも、この一因は、人材が足りないことと、申請件数が増えたことも原因だから、予算的に厳しくても、きちんと人材を配置すべきだな、国は。

以上、の作品は、1人の女性の勇気ある闘いが日本の慣習を変えたことを記録した傑作である。

ところで、,六蓋?で起こり、広島で審理されている事件なのに製作は東海テレビ、は愛知県や静岡県の話なのに製作は毎日放送。同じ都道府県ではやりにくい話を、他の地方の放送局が取り上げたということで、地方局の存在価値を示したといえよう。なお、ゲストの1人が「NHKがやるべきだ」と言っていたが、直感的に難しいと思った。

い蓮▲檗璽薀鵐豹猶撚茣篤弔離錺ぅ世気鵑、いかに検閲をくぐり抜けて映画を作ったかを書いた作品。表現の自由が認められていない共産主義化の映画制作の大変さ、表現の自由が認められる日本の素晴らしさがわかる作品。

最後に一言。テレビに可能性があることに言及していた点はマイナス。たしかに、事業体の方が一般として信用でき、制作費もあるが、だからと言って、ネット動画でも出来ないわけではないので。