清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

NHK ベストテレビを 観てみたよ(2)

「NHK ベストテレビを 観てみたよ(1)」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/48644761.html
の続編を作ってみました。

昨日は、NHK-BS2の「ベストテレビ」の第2部、第3部を観た。先週一部観たので、全部観てみたいと思ったからである。

昨日放送されたドキュメンタリーは、ァ柄虻遒閥δ漫法峪海悩粘釮魴泙┐燭ぁ,△詆徂悗療躙散拭廖併蓋?錞?F鐱槓錞?顕渋臂泪哀薀鵐廛蝓法↓Α屮劵紂璽泪鵐疋ュメンタリー いのちの記憶―小林多喜二・二十九年の人生」(北海道放送文化庁芸術祭賞ドキュメンタリーの部)、А孱裡硲縫好撻轡礇襦_鬚れた封印~米軍カメラマンが見たNAGASAKI」(NHK福岡。放送文化基金賞テレビ・ドキュメンタリー部門本賞)、─屮魯ぅ咼献腑麁箪検 版Ш瓠鼻礎羚顱”鐔臉鑒抜浜?蠅裡暁」(NHKテレジン。第46回ギャラクシー賞大賞)。以下、私なりの感想を書く。

まずァ並茖寡瑤呂海譴世院法ある老夫婦が山で過ごした17年の記録。昭和13年に結婚したのだが、戦争で、当時住んでいた大阪が焼け野原に。食べていく物は自分で作るという一念発起で、山口県の山野を開拓した。しかし、時代は高度経済成長。子供を育てるために、下山し、個人タクシーの運転手で生計を立て、3人の女の子を育てる。子育ても人段落したところ、65歳の夫が、以前住んだ山の生活をもう1度送ろうと考え、また山に戻る。しかし、だんだん衰えるので、山の暮らしも容易ではない。平成14年に夫婦で老人ホームに入ったが、そこから山へ通う日々を送る。しかし、平成19年、夫がなくなるが、痴呆の進んだ妻が「おじーちゃ~ん」と叫ぶところで終わる。

戦争が与えたインパクト(山へ行こうと思います?)、家族を巻き込む様子(3女夫婦は大阪ですし屋を経営していたが、移住)、家族の絆の強さ、山への執念、逆らえない老い、考えさせられる作品だった。

お昼ごはんを食べた後は、第3部。まずΑ小林多喜二の一生を、母セキ、伊藤整(作家。多喜二同様小樽に住んでいたことがある)などの作家、恋人田口タキ、といった人物を絡めて描いた作品。多喜二の性格、少年時代が詳しいが、短命ゆえ(拷問の末虐殺されたが、太ももが太くなり、大きいあざがあった!)、青年時代は軽くならざるをえない。ゆえに(?)、時間配分が少々問題があるか(死んでからが長いが、もう1人の主役、セキがいるから大丈夫?)。

多喜二の作品の特徴(ノンフィクションの先駆けなのだそうだ)、評価が二転三転したことなど、総合的な多喜二伝になっているとも思った。

ブームの前から構想していたそうで、思い入れたっぷりの作品。一本の曲がった木の撮影のため、片道10時間の移動もしたそうだ。手もかけていたようだ。

その次はА7海量仁瓩如原子爆弾の効果を検証するために長崎を撮影した軍人が見たものは、悲惨な被害者であった。軍の命令に逆らってまで撮影したが、苦しみから逃れるため、自宅トランクに封印し、43年間トランクが空けられることがなかった。開封して世に問うたときは、退役軍人をはじめ厳しい批判がされたが、息子が後を継ぎ、ネットでの公開もされたという。息子の時代にも厳しい批判があったが、年月が経ったからか、冷静な(息子を評価する)投稿もあった。罪のない人を大量虐殺した原子爆弾の正当性を世に問う作品。ゲストの1人が、「英訳してアメリカ人に見てもらいたい」という趣旨の発言をしていた(ように思う)が、まさにその通り。

最後は、─シベリアに抑留された日本人の一部(軍人?)が、中華人民共和国に連れられた。そこでは、豪華な食事を出された。厚遇は周恩来の命令だったが、そもそもの狙いは、戦犯として反省させることであった。

連れられた日本人は、最初のうちは娯楽に高じていたが、社会主義の勉強をするようになる。一方、日本人厚遇の裏で職員の不満がたまったが、何とか乗り切る。そうこうしているうちに朝鮮戦争が終わり、時代が落ち着いたので、本格的な取り調べが行われる。とにかく告白させる方針だったため、自殺者まで出たそうだ。

量刑をどうするかで、職員らと周恩来が対立していたが、結局、周恩来の命令で、量刑はどんどん軽くなる。法廷では、一人一人が戦時中の罪を認めて、異様な雰囲気に。中には起訴が猶予されて帰国した人もいるが、適応に苦労したそうだ。

この番組でのトーンは、戦争の反省をした日本人を賞賛するような感じだった。それが悪いわけではないが、私は、任意性はどうなのか、起訴した中国サイドに証拠があるのか、マインド・コントロールではないのか、などの疑問が生じた。

以上8作について、私なりの感想を書いた。

この8作の中で、おそらく客観的に一番良かったのは、,任△襦複気弔阿蕕い両泙縫離潺諭璽箸気譴討い拭法しかし、私が見て一番いいと思ったのは、イ任△襦箆靴い箍搬欧鮃佑┐襪海箸でき、老夫婦の執念が感じられる傑作)。

それはさておき、この2週間の日曜日は、良質のドキュメントをたくさん見られた有意義な日曜日だった。この番組、来年もやるようなので、観るのも悪くない。もし観られましたら、この記事にトラックバックをお願いします。