読売新聞２００９年７月１日朝刊１面によると、「民主党の鳩山（由紀夫）代表は（中略）、自らの資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書に、すでに死亡した人や実際に寄付をしていない人を「寄付者」と偽って記載していた」という。３７面によると、「鳩山代表は「たぶん、個人献金があまりにも少ないので、私にわかったら大変だという思いがあったのではないか」と推測」しているという。
まず、法律論はさておき、「すでに死亡した人や実際に寄付をしていない人を「寄付者」と偽」ること自体は些細なことである。しかし、献金が違法なもの（たとえば、法人）だったり、違法勢力の金だったりしたとしたら、本当に重大だ。「個人献金があまりにも少ないので、私にわかったら大変」と言う理由の推測は、笑止千万だ。自己負罪拒否特権（憲法第３８条第１項）があるので難しいが、可能な限り説明を尽くすべきである（やましくなければ全貌が明らかになる）。
野党の党首のスキャンダルは、与党関係者のスキャンダルと同じように見ることはできないが（何らかの意図が隠されている場合があるから）、小沢さんといい、鳩山由紀夫さんといい、大事なカネの問題でスキャンダルがあったら、誰も民主党を信用しないな。哲学もなし、人もダメの民主党が、政権与党の第１党になるのは無理だろうな。解散したほうがいいんじゃないか？
