ロイターの右記のページ(http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11162320090825)
によると、「与謝野馨財務・金融相は25日の閣議後の会見で、30日投開票の衆院選について厳しい情勢との認識を示した上で、現在の民主党の勢いを見ると国会が一党独裁になってしまう可能性があり、自民党など「ブレーキ役の政党の存在が必要だ」と語った」という。
Yahoo!みんなの政治「衆議院・参議院の議席配分」(http://seiji.yahoo.co.jp/guide/giseki/)
によると、選挙前の自由民主党の衆議院の議席数が303議席。しかし、参議院では自由民主党1党で過半数を取れていないので、たしかに公明党が「ブレーキ役の政党」になっている。
しかし、民主党だって、現時点では参議院で過半数を取っていない。これは、2004年選挙後の参議院と、いわゆる郵政選挙(2005年の衆議院議員選挙)を組み合わせた結果と同じ(すなわち、自由民主党は、衆議院では過半数を大きく超える議席を確保しているが、参議院では、第1党でも、過半数は取っていない。http://seiji.yahoo.co.jp/guide/election/sangiin2004/)
なので、もし今回「ブレーキ役の政党の存在が必要だ」と懸念するなら、2007年の参議院議員選挙までの自由民主党だって「一党独裁」であり、批判の資格はないだろう。
それはさておき、もし「一党独裁」状態が出現したら、それは、世論に導かれた政治改革の結果(小選挙区比例代表並立制)ではないのか?だから、こんなことを言っても仕方がないのではないか?
とんちんかんなことを言っている与謝野さんの当選はたぶんないが(こんなのには入れないだろう、まともな思考力を持つ人は)、もし当選したら、「一党独裁」にならないような議院改革を提唱すべきである。