清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

土居さんの 経済学は ダメ経か?

読売新聞2009年9月6日朝刊15面(仙台では)「本よみうり堂」に、、数々の経済解説でおなじみの土居丈朗さん(経済学者)による『経済成長のミステリー』(エルハナン・ヘルプマン著。九州大学出版会)の書評があった。

本の内容は読んでいないのでコメントは差し控えるが、本の内容以外では、土居さんの書評に問題があったので、指摘する。たしかに、民主党は、「経済成長戦略をまだ強く打ち出していない」のだろう。しかし、「1990年代以降、経済が低迷している」というのは、誤解があるのではないか?というのは、小泉政権下で、戦後最大の好景気があったからだが(「自公がね 惨敗するの 当たり前」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/49302108.html
)、まさかそのとき経済成長はなかったとは言わないだろう。

また、「経済成長が貧困層の所得を増やす事実も示されている。経済成長を追及することと格差を是正することは、必ずしも矛盾するわけではない」という指摘も(正しいとは思うが)空しい。いざなぎ超えの好景気のように、経済成長をしても、給料などが成長ほど増えなかったということもあるからである。つまり、経済成長を掲げても根本的に解決しない問題なのだ(おそらくは、日本人の賃金水準が高いのだろうが、そんなことは労働者には関係ない。取り分よこせ、となろう)。

どうも土居さんの説明は、現実から遊離した、思い込みに基づいた、学者とはいえないものである。ダメな経済学、すなわち、「ダメ経」の名がふさわしいか。