最近、当ブログでは、報道についての引用を、原則としてasahi.com、ならびにYOMIURI ONLINEとしております。これらの新聞は、独自のデータベースを持っているので、読者の皆様の検索の便を図るために原則としました。他社につきましては、興味深い記事がありましたら採用いたします。ご了承ください。
このエントリーでは、記念として(?)、鳩山由紀夫内閣総理大臣の元秘書の政治資金規正法違反についての社説を検討する。
asahi.com(アルファベット順)「首相元秘書起訴―「続投」で背負った十字架」(朝日新聞12月25日社説。http://www.asahi.com/paper/editorial.html
なお、12月26日からは、12月25日付をクリック)
YOMIURI ONLINE「元秘書2人起訴 鳩山首相の政治責任は重大だ(12月25日付・読売社説)」(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20091224-OYT1T01437.htm)
印象論としては、朝日が甘く(特に、最後の「全力を傾けて政治の変革を願う有権者の期待に応え、また政治家としての倫理を実践することで傷ついた信頼を取り戻さなければならない」)、読売が厳しいと感じた(たとえば、「だが、首相は野党時代、加藤紘一自民党元幹事長や鈴木宗男衆院議員の秘書らが逮捕された際、何度もこう明言していた。/『秘書の犯罪は議員の責任だ』『私なら議員バッジを外す』/この言葉が今、自身の進退に向けられていることを、厳粛に受け止める必要がある」(これは正論だと思う)、「悪用」(asahi.comにはない)、「時の最高権力者への配慮はなかったか」)。もちろん、理由は民主党政権だから。自由民主党政権ならば逆なのだろう。
また、YOMIURI ONLINEから引用した「『秘書の犯罪は議員の責任だ』『私なら議員バッジを外す』」という類の表現は、他人には言うが自分には言わないのも、自由民主党も民主党も同じように感じる。ついでに書くと、審議拒否とそれに対する批判も所を入れ替えている。
朝日、読売、自民、民主、みんな自分に優しく他人に厳しいということのようだ。