清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

人間を 考えさせる 映画だよ

改めまして、今年も当ブログをよろしくお願いいたします。

映画「犬と猫と人間と」(オフィシャルサイトは、http://www.inunekoningen.com/
を観た。以下、感想を思いつくままに書いてみたい。

まず大前提としては、皆さんご存知だろうが、犬も猫も、人間が改造を加えた家畜だということである(だから、犬猫については人間に責任がある)。

動物愛護センターなどの行政、動物愛護団体、動物愛護に携わっている人、動物愛護先進国とされるイギリス(正式名称は地図帳で)の模様を映像で撮ったというのが大まかな内容である。

根本は、日本人のニーズ以上に犬猫が増え、故に殺処分せざるを得ないということである。

行政の人も、愛護団体の人も、愛護に携わっている人も、相応に動物が好きで、心を痛めつつ活動している様は、胸を打つものがあった。特に感じたのは、行政の人を責めてはいけないということ。いろいろな事情があろうが(離婚と、それが原因で生活保護を受給するために犬を手放さざるを得ない人もいる。蛇足だが、貧困が顕在化している昨今、処理件数の大幅増加も想定されるが、行政などの取り組みもあり、顕在化はしていない模様(それどころか、環境省が殺処分を減らすよう呼びかけている))、人間の都合で動物を手放す人の「尻拭い」をしているに過ぎないからだ。

仕方のないこととは言え、人間の手前勝手さに向き合わざるを得ない映画でもあった。動物の都合無視で24時間ペットショップを営業したり、成長したので魅力がなくなり処分を依頼したりするというのは論外だが、犬猫を満足させるには平和で豊かでなければならない(平和で豊かでなければ、変えないし、場合によっては食べられてしまう。この映画の主旨は人間社会が平和で豊かでなければ犬猫も救われないと私は解釈している)ことを考えると、動物を飼うのも大変だと思った。

殺処分の光景もリアル。某県では、住民の反対があって、トラックで殺処分するのだが、実際にトラックに詰め込まれるところまで撮影している。「ひどすぎる!」と叫びたくなる気持ちを抑えて観るが、殺処分をゼロにするのは不可能だとか(ニーズと頭数が完全合致することはないし、人間に慣れなかったり、病気だったりすれば、予算とスペース等の関係で処分せざるを得ない)。動物愛護も殺処分あってのものだと言う人もいて、考えさせられた。

ところで、私がこの映画を見た動機は、動物愛護先進国のイギリスの様子も観たかったからだ。ただ、それは、最後の15分ほど(それまでは、国内の事情と動物愛護に携わる人の苦悩がもっぱら)。いつだか忘れたが、読売新聞では犬猫はペットショップで売っていないと書いてあったが、あくまでも犬猫の話で、ハムスターは売っている。それはさておき、施設から引き取るのが原則であり、殺処分されるのも日本の7分の1(うろ覚えかもしれない。映画を御覧ください)だとか。今度はイギリスの犬猫のドキュメンタリー映画を観たい、と思った。また、イギリスのあり方も参考になった(ただ、増えているとされるベジタリアンにはなれないかな。そうだとすると、私ごときの愛護精神は偽善にすぎないよな)。

以上、とりとめもなく書いたが、とにかく、犬猫とを通じて、人間の生き方を考えさせるいい映画だったので、機会があれば皆様もぜひ御覧ください。