清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

おそらくは 支給方法が 悪いんだ

(以下、清高の感想)

1.約半数の所在不明、大変残念なことである。公設だから明らかになったのかな。

2.「東京都の石原慎太郎知事は同日の定例会見で、『入所者のモラルの問題がある。“ごねれば言うことを聞く”とうそぶく。大きな反省の対象だ』と語った」→石原さんが「大きな反省の対象だ」。後述するが、支給方法の問題もあろうし、居心地の問題もあろう。また、どんな社会でもモラルのない奴はいるが、そのときは十羽一からげにはしないだろう(たとえば、ある組織で誰かが横領しても、その会社のモラルは問うまい。石原さんにはそのつもりはないかっただろうが、MSN産経ニュースに載った発言では、罪のない人も範疇化しているという可能性を排除できない。もっと慎重に発言してほしい)

3.「所在不明者は、都が就活費として現金2万円を支給した6日から続出」→支給方法は難しいが、おそらく2万円が多かったということなのだろう。金がなければ就職活動は出来ないので、支給するな!とは言えない。

4.「都によると、新たな就労先を見つけて退所した人は1割程度という」→そんなに簡単には仕事は見つからない。不況でもあるし。これがゆえに「派遣村はダメ」というのは、経済を知らない人非人の戯言である。

5.「都には「派遣村」開設以降、都民から数十件の意見が寄せられたが、大半が「2万円の現金支給や派遣村そのものに否定的なものだった」(都幹部)」→サイレンとマジョリティの問題もあろう(いつの時代でも文句を言う人のほうが多いもの)。ただ、意見を寄せた人は、経済を知らない人非人とは認定できよう(資本主義経済は現時点ではわれわれに素晴らしい利益をもたらすが、その一方で、必ず貧困者が出る。だから、何らかの貧困対策が必要で、少々の失敗で否定すべきでない。そんなことも知らないで批判ばかりする人は、人間としての能力が欠けていると本気で思う)。

6.「入所者への生活保護が続々と決まった。60代の男性は『月4万円の生活保護費と住居の敷金、礼金の全額、家賃月額6万9千円が支給され、家財道具の購入費も出る』と話していた」→おそらく、「60代の男性」というのが大きかったのだろう(生活保護受給者は、老人か病人であるのは常識として捉えてよいであろう。阿部 彩=國枝 繁樹=鈴木 亘=林 正義=『生活保護の経済分析』(東京大学出版会)参照)。それはさておき、いいこともあったということである。生活保護、ならびに住居の供給と求職支援が絡めば理想である(MSN産経ニュースに載った事例には当てはまらないかもしれないが)。