清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

元検事 謝るわけが ないだろう

YOMIURI ONLINEの右記URL(2010年1月23日01時13分 読売新聞。取得日同じ。http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100123-OYT1T00103.htm
によると、「栃木県足利市で1990年に4歳女児が殺害された足利事件で」有罪の判決を言い渡された者(刑事訴訟法第439条第1項第2号参照)「の再審第5回公判は、22日午後も宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で続いた。取り調べを担当した宇都宮地検の」「元検事」「に対する約3時間の証人尋問で、」有罪の判決を言い渡された者「は『謝って下さい』と何度も求めたが、」「元検事から謝罪の言葉は最後までなかった」という。

冤罪のようなのでお気の毒なことだが、元検事の対応は当たり前である。

上記YOMIURI ONLINEによると、元検事は、「『証拠を検討して間違いないと判断して起訴した。非常に深刻に思っている』」、無実だと思ったことは「ありません」などと答えたという。

根本は、当時のDNA鑑定の精度が低かったことに尽きる(任意性のない自白(厳密な意味では用いていない)を軽視するわけではないが)。当時の精度からすれば、元検事が「『間違いないと判断して起訴』」(上記YOMIURI ONLINE)するのは仕方ないだろう。

最新のDNA鑑定により無罪なのは明らかな(はずな)のに、なぜ取り調べの録音テープや、元検事に証人尋問するのだろう。再審ですべきこととは思えず、訴訟経済上問題である(裁判官だって忙しいのだから、不要なことをやるのがいいとは言えない)。冤罪の原因探究は、行政や学者がやることだろう(とりわけ、刑事訴訟法の学者に期待)。