すべての報道を見たわけではないが、おそらく、テレビも新聞も、鳩山由紀夫内閣総理大臣の「起訴されないことを望む」発言や、原口正博総務大臣の、「関係者表現は不適」発言などが批判にさらされているだろう。
私は読売新聞を読んでおり、このような記事を目にするが、批判はその通りであろう。
しかし、私は、野党の人の、以下の発言が気になる。
それは、自由民主党・小池百合子元防衛大臣の発言。
「大学入試センター試験で、最高裁は永住外国人への地方選挙権付与が憲法上禁止されていないとしている、とする解答が正しいことになっている、不適切だ」（読売新聞2010年1月23日朝刊13版11面（仙台では）「国会論戦の詳報 22日の衆院予算委から」から引用）。
解答の根拠は、最高裁平成7年2月28日判決 最高裁判所民事判例集49巻2号639頁（憲法判例百選機並5版）5事件。有斐閣）である。専門的には傍論となろうが、立派な最高裁判所の判断である。
小池さんが読売新聞に載ったような発言をしたのならば、小池さんは都合が悪ければ最高裁判所の判断には従わないことを考えていると推測せざるを得ない。
憲法秩序を尊重しない小池百合子さんは、速やかに議員辞職をすべきである。
