清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

こんなのじゃ 再生無理だ 自民党

昨日、自由民主党大会が行われ、新綱領が採択されたという。その全文が読売新聞2010年1月25日朝刊13版4面(仙台では)に載っているが、再生の期待が薄い内容。以下、検討する(カギカッコ内は、読売新聞からの引用)。

まず目に付いたのは、「国際化のなかでわれわれは多くのものを得た反面、独自の伝統、文化を失いつつある」のくだり。仕方ないだろう。グローバル化(経済でも人権でもネットでも)のご時世、「独自の伝統、文化を失」うのを
防ぐことは出来まい。

「われわれは元来、勤勉を美徳とし、他人に頼らず自立を誇りとする国民である」なら、「努力する機会や能力に恵まれぬ人たちに暖かく包み込む家族や地域社会の絆」などないだろう。フリーター・ニート・ホームレスに対して「暖かく包みこ」んだ発言は、私の印象では多くない。インターネットでは匿名なので本音が語れるとすれば、日本社会に暖かみなどない。

「自由(リベラリズム)」って、自民党って、そうなの?厳密な定義を今は検討しないが、私のイメージでは、精神的自由には介入しなくても、経済的自由においては再分配機能を重視する立場のはずだが、つまり、「全国民の努力により生み出された国民総生産を(中略)国民生活に再配分」する立場のはずだが、「与党のみの独善的判断」とはいえ、再配分肯定には読めなかったが。

「政治主導という言葉で意に反する意見を無視し、与党のみの判断を他に独裁的に押し付ける国家社会主義統治」って、ヒトラーって、こんなのだったっけ?

【現状認識】は以上で、以下は各論。

「二、(中略)‘鐱椶蕕靴て鐱椶了僂鮗┐掘∪こΔ帽弩イ任る新憲法の制定を目指す」→なら、外国人に地方の参政権を付与することに反対するなよ。日本らしく、率先して選挙権を認め、世界に貢献せよ!なお、私が外国人に地方参政権を付与することに賛成するわけではない。

「日本の主権は自らの努力により護る」のなら、「国際社会の現実に即した責務を果たす」必要はないんじゃないの?「一国平和主義的観念論を排す」る趣旨はわかるが、他国との強調を主張すればよい。

「ッ楼莠匆颪伐搬欧励・温かさを再生する」なら、経済界と戦えよ。経済界の意見ばかり聞いて、労働時間に対する配慮が足りなかったじゃないか(ためしに、時間外手当を調べてみよう。たしか、小倉一哉『エンドレス・ワーカーズ 働きすぎ日本人の実像』(日本経済新聞出版社)だったと思うが、日本は、時間外手当の割増賃金が低いので(労働基準法第37条第1項によると、最低2割5分。他国では最低5割の国も多いとか)、人を雇うより残業させるインセンティブが働いているとか)!

以下も続くが、繰り返しになるので、省略。

矛盾もあり、言葉も空虚な綱領しか出てこない自由民主党の再生は険しいだろう。