清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

まだまだね 「紆余曲折」が ありそうだ

YOMIURI ONLINE「バスケ、日本リーグと『bj』統合へ第一歩」(2010年3月20日23時43分 読売新聞。http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20100320-OYT1T00970.htm
によると、「日本バスケットボール協会は20日、都内で理事会と評議員会を開き、協会とは一線を画す外部組織のbjリーグに所属する選手の協会登録の手続きを進める方針を決めた」という。また、「協会傘下の男子日本リーグとbjの統合を2013年をめどに目指すとする『次世代型トップリーグの創設』の答申がこの日、承認された」という。

ただ、上記YOMIURI ONLINEの記事の通り、私も「紆余曲折」を予想している。以下、YOMIURI ONLINEの記事を中心に検討する。

bjリーグに所属する選手の協会登録の手続き」は当然。バスケの選手で大事なのは実力であって、所属リーグではない。ただ、「bjリーグの選手が日本代表として国際大会に出場すること(中略)が可能にな」っても、活躍しないと意味はないが。

全日本総合選手権にbjチームが出場することが可能になる」としても、統合されなければ、出場はないと予想する。というのは、プロチームにとって、年始は書き入れ時とも言え、センター開催で興行権もない試合に魅力を感じるとは思えないからである。天皇杯の威光は大事でも、黒字を出せなければ、プロチームは存続できない。天皇杯の大会運営の見直しも検討したほうがいいかもしれない。

日本リーグの企業チームが、答申で求めるチームの分社化などに難色を示したり」について。これはよくわからない。『月刊バスケットボール』2010年4月号p175「THE GEKKANBB☆COLUMN 男子代表ヘッドコーチにウィスマン氏が内定。統一トップリーグ構想も山場に」(以下「月バスコラム」)にも「地域化、分社化を求めることに対して、企業チームがどこまで適応できるか」とある。地域化はたしかに問題がありそうだが(企業名を名乗れないと宣伝効果がない、という見解は可能)、分社化の難色は理解できない。それだけバスケで潤っているのだろうか。もし違うのであれば、分社化は十分ありうるだろう(民間のバス会社は、不採算部門を分社化する)。

「統合後のbjリーグ運営会社の法人格(株式会社)の取り扱いなど」について。株式会社は解散・清算もありえ、あまりよくわからないが、「月バスコラム」の「一方のbjリーグにしても、おそらく事業規模がこれまでよりも大きくなると思われるリーグへの参入は、経営基盤の確保も大きな問題」というのは考えさせられる。以下、何点か。

(1)試合会場について。JBLの試合は、ホームタウンの都道府県だけでなく全国各地でやることがあるが(今年は日程の詳細を確認していないが、パナソニックトライアンズが熊本でやって盛況だという記事を、『月刊バスケットボール』で見た記憶がある)、チームが増えるだろうから、bjリーグみたいに、原則同一県内でホームゲームをやり、テレビやインターネットを用いて全国の人に見てもらえばよい。

(2)JBLの試合に1回も行ったことがないので書きにくいが、bjリーグみたいに派手な演出があるのだろうか?派手な演出をすると、どれくらい金がかかるのだろうか(TOKYO MX NEWS「bjリーグ 東京アパッチの苦悩とは」(http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201003108.html
によると、「会場設備やライトなどの凝った演出には費用が掛かり、アパッチは試合をするたびに赤字が膨らんでいきました」とのこと)。これをケチるとつまらなくなるので、客に受けるかどうか。

(3)気になるのは選手の人件費。ナリユキさんのブログ『はじめてのbjリーグ観戦ガイド。日本バスケを120%楽しもう♪』「年俸の壁 年俸300万円でもバスケを続けられるか」によると(なお、この問題を考えるにつき「特別企画 bjリーグJBLの統合を阻む3つの壁 」が参考になるので、「特別企画」(以下の表記)のほうのアドレスを示しておきます。http://osakaevessa.seesaa.net/category/7640263-1.html
、「JBLの場合、選手の年俸は平均で1,000万円ぐらい」であり、そこでリンクされている、Sponichi Annex ニュース「▼折茂1,500万円ダウン…我慢のサイン」(http://www.sponichi.co.jp/hokkaido/news/2009/05/01/03.html
によると、「JBLレラカムイ北海道のエース折茂武彦選手は年俸2,500万円」で、以前は4,000万円もらっていたそうだ。トヨタ自動車アルバルクにいたときから折茂さんのシュートが素晴らしいと思ったので、2,500万円をもらうのは結構だが、アジアですら通用しないのに(直近のFIBA東アジア選手権では10位)JBLの日本人選手はもらいすぎである。減俸ぐらい飲め。それにしても不思議なのは、bjリーグの外国人選手より、JBLの日本人選手のほうが年俸が高い可能性が高いということである。戦ったら年俸どおりの結果が出るのだろうか?党首さんのブログ『プロパガンダファクトリー』「2010年02月22日 bjリーグ 東京アパッチ×大阪エヴェッサ」(http://blog.livedoor.jp/augustoparty/archives/51405874.html)
のふくはらさんの 2010年02月23日 22:22のコメントによると、「実はバスケット界はNBAを除けば、世界的に不況の煽りを思いっきり喰らったスポーツらしく、アメリカの下部リーグや欧州で高年棒やチーム解散などで食いっぱぐれた選手が今季のbjには結構流れています」、「アメリカでも有名どころを除けば、ほとんどは金銭的に苦しんでいる」とのこと。本当だとすると、JBLの日本人選手は、実力以上に年俸をもらっている可能性が高い。

「特別企画」に戻ると、「そもそもの発端はFIBA国際バスケットボール連盟)から圧力をかけられたからでした。で、FIBAが何でこんなことを言ってきたかといえば、2010年から開催している世界バスケットボールクラブ選手権に参加するチームを決めるのに、日本に2つもリーグがあるとややこしいだろうというのが、主な理由だったそうです」(「下手に妥協するぐらいなら・・・」)とのこと。クラブ選手権が魅力的だとすると、bjチームも、多少運営費がかさんでも、「経営基盤の確保」(YOMIURI ONLINE)に努力すると予想する。

*ウェブサイトは2010年3月24日現在。