清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

「就業力」 よりも景気の 回復か

asahi.com「大学生に『就業力』 文科省など育成委員会立ち上げへ」(2010年3月24日15時0分。見市紀世子記者。2010年3月25日アクセス。http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201003240230.html
によると、「学生が自分にあった仕事を見つける能力を身につけ、卒業後の自立につながる『就業力』育成に取り組む大学や短大を支援するため、文部科学省が近く、『事業委員会』を立ち上げる」という。

上記asahi.comを読み進めると、「就職活動が実質的にスタートする大学3年の冬になって初めて、将来や仕事について考える学生が多いことから、従来の教育以外に、産業界と連携して社会に出てから役に立つ専門教育を進める。1年次から学生が目指す職業や勉強の目標を考え、自立につながる仕組みができるように大学や短大に促す」とのこと。

しかし、こんなの必要ない。「大学3年の冬になって初めて、将来や仕事について考える」(上記asahi.com)から就職が決まらないわけではないからである(昔の話になるが、加藤諦三『大学で何を学ぶか―自分を発見するキャンパス・ライフ 』(光文社カッパ・ブックス。1979年。現在はおそらく2009年のベスト新書)。に、某有名企業に就職した人が、あまり就職活動をせず山に登ってばかりいたが、下山してたまたまその会社の試験を受けたら受かってそこに就職したという事例が載っている。例外かもしれないが、以前は「大学3年の冬になって初めて、将来や仕事について考え」ても就職できなかったわけではない証拠の一つとなろう)。

データを見ていないのでなんとも言えないが、大学生の内定率が低いのは、〃糞い悪くて、学生が希望する会社に就職できない、学生の希望が集中している(募集しても応募がない企業があると推測。もっとも、学生が知らない、条件が悪い、という理由が考えられる)、ということが考えられよう。これらに一番効くのは、景気の回復のはずだが、いかがか。

就職に役に立とうが立つまいが、まずは自分の選んだ学問を一所懸命やり(読書、実験、その他)、余裕があればサークル活動を経験すればいいと思うのだが、時代遅れなのだろうか?

*追記 2010年3月30日記

YOMIURI ONLINE「全大学にキャリア教育義務づけ、11年春から」(2010年3月30日 読売新聞。同日アクセス。http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20100330-OYO8T00232.htm
によると、「大学生の就職内定率が就職氷河期以来の落ち込みを記録するなか、全国の大学、短大に、キャリア教育が義務づけられることになった」という。やめろ!とは言わないが、やはり、キャリア教育だけでは、内定率アップというわけにはいかないと予想する。