清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

国際的 人権守ると 国滅ぶ?

いつもながらワック出版の『WiLL』、インパクトのある見出しが良い(内容ではなく、雑誌への興味喚起として)。

読売新聞2010年3月26日朝刊13版4面(仙台では)に載った、『Will』5月超特大号(いつものように感じるが、気のせいか?)の見出しを検討する。

(1)渡部昇一山谷えり子日教組国賊論」。

いかにもウヨクの言いそうなことですな。当たっているのかもしれないが、「『公立高校無償化は日教組を増やすため』」って、本気か?

経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第13条第2項(b)によると(日本は未批准)、『種々の形態の中等教育(技術的及び職業的中等教育を含む。)は、すべての適当な方法により、特に、無償教育の漸進的な導入により、一般的に利用可能であり、かつ、すべての者に対して機会が与えられるものとすること。」とある。これも「『日教組を増やすため』」?

もちろん、(2)義家弘介アンタッチャブル日教組」における「一般教師からも巨額のカネを吸い上げ」の実態は厳しく問われなければならないだろう、一般教師の政治活動の自由のために。なお、「教え子をほったらかし」は、カレル・ヴァン・ウォルフレン『日本/権力構造の謎(上)』(ハヤカワ文庫NF177)によると、「一般には、日教組の活動家は、『もっとも精力的で、教育制度を改善したいと願い、つねに前向きで積極的』で最良の教師」とのこと。私自身は未確認ゆえ、読者の回想を乞う。

(3)伊藤玲子民主党日教組は一心同体だ」について。何が悪いの?組合が政党を支持して何が悪いの?日経連だって自民党支持してるだろ!それと同じ(経済団体の政治活動がよく、(労働)組合のそれはダメというのは、どちらも団体だから、筋が通らない。もっとも、職務専念義務を否定する趣旨ではない)。また、「道徳を軽んじ性教育に傾倒する」ことも悪くない。「道徳」だってある思想の押し付けになるから「軽ん」ずるのは仕方ないし、性について正しい知識がないと避妊も出来ず性犯罪が増えかねないぞ(おおむね、性が解放されれば性犯罪は減るもの)。

(4)大島真生「愛子さま 不登校問題の核心」について。「我が子可愛さゆえに雅子妃殿下の“ご意向”に逆らえない東宮職。」だって。皇室批判は結構だが、雅子妃殿下がバリバリのキャリアウーマンの出自だから?

(5)西尾幹二ほか「半藤一利『昭和史』徹底批判」について。「陸軍悪玉論、昭和悪玉論で語られる、自虐昭和史。『司馬史観の継承者』という半藤氏のベストセラーに、『歴史書』の資格はない」だって。そもそも半藤さんって何者?歴史学者として有名なの?「自虐」がいけない(と西尾さんらは言いたいようだ)なら、バイアスで物を見ており、学問的態度ではないな。私の知る限り、西尾さんは教育学者のはず。「『歴史書』の資格はない」というのは、せいぜい当ブログの強がりとレベルは同じだろう。

*文中一部敬称略