清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

AOじゃ 選別機能 果たさない?

出版社系の週刊誌でも、申し訳ないが、『週刊現代』はあまり取り上げたことがない。罪滅ぼしではないが、今回は『週刊現代』の見出しを取り上げる。

読売新聞2010年4月5日朝刊13版17面(仙台では)に、『週刊現代』2010年4月17日号の見出しが載っている。それによると、「年間5万人 大手企業人事担当者も要マーク 就職できない有名大学『第3の入学組 AO入試合格組』の悲劇」とのこと。

未読なので内容の詳細はわからないが、ありうることだな、と思う。また、本当ならば、不当である可能性が高い。

AO入試の人の入学時の学力が問題視されているのは聞いたことがある。

しかし、肝心なのは、大学でどう勉強し、努力したかのはずである。

このことで思い出したのは、カレル・ヴァン・ウォルフレン『日本/権力構造の謎』(ハヤカワ文庫NF)である。

〔上〕p194~の「〈システム〉に従う教育制度」に、大学入試が選別の役割を果たし、大学時代の努力で逆転が難しいということが書かれている。いくら有名大学でも、3教科ぐらいのペーパーテストを受験しなければならず、AO入試は論外と経済界が見ている可能性を(未読の段階では)否定できないからである。

もっとも、就職試験で一般知識が問われると、どうしても大学受験における5教科受験者が有利になるのは仕方がないが、もし経済界が学問を重視せず、AO入試に偏見を持っているとすれば、日本にとって由々しきことだと思うが、いかがか。