清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

共感した 宣教師をね 裏切るか?

朝鮮日報「韓国入国の外国人、指紋と顔写真の登録義務化へ」(記事入力 : 2010/04/21 07:38:24。2010年4月23日アクセス。http://www.chosunonline.com/news/20100421000004
によると、「今年8月から、韓国に入国するすべての外国人(17歳以上)に対し、指紋を登録し顔写真を撮影することを義務化する『出入国管理法改定案』が19日、国会法制司法委員会を通過した」という(以下、断りのない限り、カギカッコ内は、上記朝鮮日報からの引用)。

「外国人の犯罪者の再入国がこれほど多いのは、2003年末に外国人指紋登録制度を廃止したからだ」とある。今回の法改正は、外国人犯罪者対策のためらしい。また、韓国にも指紋登録制度があったとは知らなかった。

しかし、これはおかしい。

日本では最高裁平成7年12月15日第3小法廷判決 最高裁判所刑事判例集49巻10号842頁にあるように、指紋押捺(登録)制度は合憲となっている。

その是非は問わないが、なぜこの判断がなされたか?それは、日系アメリカ人宣教師が指紋押捺拒否して逮捕・起訴されたからである。その理由は、「在日韓国人信者等への牧会活動の中で、外登法(外国人登録法のこと。清高注)の定める外国人指紋押捺制度がとりわけ在日外国人・朝鮮人に対して日本社会への同化を強いるもので、彼らのアイデンティティ形成に重大な障害をもたらす差別であると考えたからであった」(この段落のカギカッコ内は、『憲法判例百選[第4版]』(有斐閣)4事件からの引用)。

人の国の法制度をとやかく言うのはいいことではないが、日本においては宣教師に裁判を受けさせておいて、本国では指紋押捺制度があり、復活させようとするのは逆立ちした話ではないのか?

差別はよくない。しかし、このニュースを見た限りでは、韓国人の悪口がネット上にはびこるのも少しはわかる気がした(御都合主義が過ぎる)。制度の採用は見送るべきである。