清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

得票数 No.1は 民主党

2010年・第22回参議院議員通常選挙が、2010年7月11日に行われ、選挙結果が確定した。読売新聞2010年7月12日朝刊(仙台では)や、NHKの朝のニュースを見た限りでは、(1)確定当選者数は以下の通り(数の多い順に記す。以下同じ)。

自由民主党51人、民主党44人、みんなの党10人、公明党9人、日本共産党3人 、社会民主党2人、新党改革1人 、たちあがれ日本1人、国民新党0人、諸派日本創新党女性党幸福実現党など。諸派政見放送がない(「報道量が足りない」(NHKやTBSの報道を見た限りでは、ほとんど政見が取り扱われていなかった)の誤りでした。お詫びして訂正します。2010年7月20日)のでちょっとかわいそう)0人、無所属0人。

(2)-1「選挙区選の党派別得票数・率(本エントリーではカッコ内)」は以下の通り(読売新聞2010年7月12日朝刊5面より)。

民主党22,742,471人(39.0%)、自由民主党19,484,393人(33.4%)、みんなの党5,974,034人(10.2%)、日本共産党4,251,329人(7.3%)、公明党2,262,363人(3.9%)、新党改革623,994人(1.1%)、社会民主党601,395人(1.0%)、たちあがれ日本323.660人(0.6%)、国民新党166,594人(0.3%)、諸派605,596人(1.0%)、無所属1,308,463人(2.2%)、合計略。

(2)-2 「選挙区選での当選数」は以下の通り。

自由民主党39人、民主党28人、みんなの党3人、公明党3人、その他0人。

(3)(2010年7月13日修正)読売新聞2010年7月13日朝刊12版19面より

-1 比例代表選の党派別得票数・率(本エントリーではカッコ内)

民主党18.450,140人(31.56%)、自由民主党14,071.671人(24.07%)、みんなの党7,943,651人(13.59%)、公明党7,639,432人(13.07%)、日本共産党3,563,556人(6.10%)、社会民主党2,242,735人(3.84%)、たちあがれ日本1,232,207人(2.11%)、新党改革1,172,395人(2.01%)、国民新党1,000,036人(1.71%)、日本創新党493,619人(0.84%)、女性党414,963人(0.71%)、幸福実現党229,026人(0.39%)。

-2 「比例代表選の当選人数」

民主党16人、自由民主党12人、みんなの党7人、公明党6人、日本共産党3人、社会民主党2人、たちあがれ日本1人、新党改革1人、国民新党0人、日本創新党0人、女性党0人、幸福実現党0人。

まず(3)。詳しくは検討していないが、こんなものだろう。

問題は(2)。民主党が得票数・率No.1なのに、議席数は自由民主党におよばない。民意は民主党優勢なのに、なぜなのだろう?

(2)-3 1人区の議席数 自由民主党21人、民主党8人。

(2)-4 2人区の議席数 民主党12人、自由民主党12人。

(2)-5 3人区の議席数 民主党6人、自由民主党5人、みんなの党2人、公明党2人。

(2)-6 5人区の議席数(東京のみ) 民主党2人、自由民主党1人。みんなの党1人、公明党1人。

1人区はこんなもの。2人区、3人区、5人区の政党別得票数を見ると、すべての選挙区で、民主党自由民主党に勝っている(各自調べられたし。福岡県は民主党推薦の無所属議員をカウント)。なのに(2)-2 「選挙区選での当選数」を見ると自由民主党のほうが多い。

選挙区選をまとめると、公明党みたいな「地域政党」はあるが(読売新聞2010年7月12日朝刊1面によると、「公明党は選挙区に擁立した候補が全員当選した」とある。3人区1府1県、5人区の東京都しか擁立していない)、1人区で勝った自由民主党議席を取り、2人区以上の大選挙区で勝った民主党は、他党の兼ね合いがあって民意ほど議席を獲得できなかったということである。公明党より得票数が上だったみんなの党日本共産党の票は、死票になってしまった、ということである。

今回の参議院議員通常選挙で明らかになったのは、選挙区選においては、地方ばかりが尊重される、きわめて不公平な選挙制度のせいで、自由民主党が過度に勝ち、民主党みんなの党日本共産党は民意ほど議席を獲得できなかったということである(比例代表選を考慮すると、公明党にも触れなければいけないが、「地域政党」だからねぇ)。消費税、普天間、政治とカネ、これらはどうでもよかったのである(消費税や普天間民主党等連立政権と自由民主党は同じ)。

今後どのような政権になるかはわからないが、真っ先に手をつけるべきは、選挙制度の改革である。このような不公平な選挙制度をのさばらせてはいけない。

もっとも、どちらも得票数・率を見ても、民主党国民新党過半数には及ばないから、ねじれ自体は仕方がない。