1.私事だが、某所で借りた『パッチギ』と、NHK-BSハイビジョンで10月12日に放送された『グローリー』を観た。備忘録代わりに感想を書く。
2.まず『パッチギ』。メインテーマは、みんなが仲良くする(戦争をなくすことも含む)にはどうすればいいのか、ということなのだろう。
関西らしさというのは映画のようなイメージなのだろう、とも思った(始まりは1968年の京都)。
朝鮮学校と日本の学校の諍いなどもたぶんあったのだろう。しかし、おおっぴらに暴力に訴えたら、警察に捕まると思うのだけれど。もっとも、象徴だからいいとも言えるが。その他、結構犯罪のシーンが多かった(公衆電話荒らしなどもあった)のに、警察は何をやっていたのだろう。ただ、実際に体験しないので、暴力シーンなども楽しめたが。
メインテーマの答えの一つは、お互いを知るということなのだろう。だから、「イムジン河』という曲が使われ、結構重要だったのだろう。
俳優で印象に残ったのは、現在芸能マスコミをにぎわせている、沢尻エリカさん。やっぱりスターなんだと思った。
3.次は『グローリー』。舞台は南北戦争。ロバート・ショー大佐は、マサチューセッツ第54連隊という、黒人部隊を創設するが、黒人差別が根深かったのか、靴などの配給がなかったり、給料が安かったり、戦闘に参加させてもらえなかったりした(そもそもは南軍に対して闘いたかったのに)。
映画はハッピーエンドというわけにはいかなかったが(大佐は死に、犠牲者もかなりいた模様)、それだけに重みのある作品になったようだ。
差別される立場についても考えさせられる作品だった。差別されているがゆえに助かった(闘わなくてよいから)側面があるからである。自由人たるもの、相応の責任を果たさなければいけない、と思った。