清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

GPS そんなな効果 ないかもな

毎日.jp「性犯罪者GPS条例:『安心のシステム』 知事、改めて理解求める /宮城」(2011年1月25日アクセス。http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20110125ddlk04010069000c.html
によると、「村井嘉浩知事は24日の定例記者会見で、性犯罪前歴者をGPS全地球測位システム)で監視する全国初の条例制定の検討を始めたことに関し、『前歴者を社会から排除するのではなく、周囲に安心してもらいながら活動できるシステムを作るということ』と述べ、条例の検討に対し改めて理解を求めた」という。

読み進めると、村井知事は「厳しい意見が出るのは間違いないが、少しでも犯罪抑止に貢献したいという思いから、あえて提案した』」のこと。浜井浩一『2円で刑務所、5億で執行猶予』(光文社新書、2009)を読んだだけだが、疑わしい話である。「『前歴者を社会から排除する』」効果のほうが大きいのではないか?

また、「『諸外国に比べ、日本は被害者を守る、被害者を出さないという意識が遅れている。まじめな国民をいかに守るかに力を入れる方が大切だと思う』と持論を展開した」という。しかし、まず、GPSについて言うと、被害者の立場からすれば、村井さんだって性犯罪加害者予備軍なのである(一般論として、男なら誰でも、ということ)。「『被害者を守りたい』」ならば、加害者に対する無駄な出費より、被害者支援に予算を配分すべきだし、「『被害者を出さない』」ためには、加害者を過度に追い詰めるべきではないだろう。つまり、今回の提案は、効果に疑問があり、有害だから、速やかに撤回すべきである。

企業誘致もいいが、効果的な施策が出せないようでは、辞任を考えたほうがいいかも。