ただ、メアさん、アメリカ人らしいな。アメリカ人というのは、他民族に対して恐ろしく軽蔑の心を持つようだから(映画「ハーツ・アンド・マインズ」や、『戦争中毒―アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由』(ジョエル・アンドレアス、合同出版、2002)を読んだ限りでの私の感想。全員がそうというわけではない)。
それはさておき、「『怠惰でゴーヤーも栽培できない』」のではなくて、米軍基地が多くて生産量が上がらないのではないかな(一説によると、沖縄本島の75%が米軍基地(もちろん間違いです。申し訳ありません。日本の米軍基地の約75%が沖縄県にある、というのが正しいです))。
私個人としては、沖縄に米軍基地があることに絶対に反対ではない。しかし、これだけ愚弄されては、沖縄の人が米軍基地に反対するのは当たり前と思った(新崎盛暉さんが書いた岩波新書(『沖縄戦後史』(1976)、『沖縄現代史』(2005))をご一読を)。なお、鳩山政権が県外・国外移転できなかったこととは別論点である。
補足
47NEWSに、「メア日本部長の発言録要旨」(http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030801000710.html)
が載っている。ホントだとしたら酷い内容だ。
「沖縄が米施設を囲むように都市化と人口増を許したために今は市街地にある」って?都市化するか否かはアメリカの勝手ではなく、現地住民の勝手だろう。
もちろん、「既にそこに基地があることと沖縄は地理的に重要な位置にある」というのは理解する。しかし、それを利用して、もっと日本に有利な交渉ができないものか。
「海兵隊8千人をグアムに移すが(中略)日本は移転費を払う」って?誰が決めたんだ?日本の外交的敗北だろう。
「合意を追い求めるふりをし、できるだけ多くの金を得ようとする」のは日本人だけじゃないだろう。世界中どこでも、有利な条件を求めるものじゃないのか?典型的な差別発言だろう。
「日本国憲法9条を変える必要はないと思う。憲法が変わると日本は米軍を必要としなくなり、日本の土地を使うことができなくなる。日本の高額な米軍駐留経費負担(おもいやり予算)は米国に利益をもたらしている」→ンじゃ、変えてやろうか?それはさておき、日本としても、米国の国益ばかり配慮せず、日本の国益になるような交渉が求められようか(と言っても、具体策はないのだけれど)。
さらなる補足(2011年3月10日)。読売新聞の社説がやってくれました。題して、「米高官沖縄中傷 同盟関係損なう不穏当な発言」(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110309-OYT1T01090.htm)
。
「発言の背景には、民主党政権が稚拙な外交で、米軍普天間飛行場の移設問題を迷走させたことなどに対する 苛立 ( いらだ ) ちがあるのだろう」って、それでも日本人か?歴史知ってるのか?アメリカが、自らに都合の悪い政権を転覆することぐらい、今までもやってるだろ(サダム・フセインもそう)!国民が選んだ民主党を責めてどうする!「稚拙」だろうがなんだろうが、発言内容自体がダメなのに、なぜかばう!社説を書いた人は、日本から出て行け!!!