日経BP社のサイト「ECO JAPAN -成長と共生の未来へ-」の、「原発事故を巡る国内と海外のあまりに大きな温度差」（2011年3月29日。2011年4月2日アクセス。http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20110328/106232/）
というのは酷い記事である。
もちろん、東京電力や政府が正しいとは言わない。
しかし、海外メディアの情報が正しいというその根拠が書かれていないのは、一読して明らかだろう（「海外メディアは～と報じている。出来事は深刻になりつつあり、東京電力や政府は信用できない」というのが私なりの要約。たまたま予想が当たっただけかもしれないのに…）。
「政府や東京電力は正しい情報を出せ!」と書いておくし、そうは思うが、海外の出来事だから過剰に恐れているということも事実なのではないか? 農薬がそうだが、日本だって、日本の基準に合致しないからといって外国製品を締め出そうとしたのではないのか?
どちらが正しいかを判断できない私も力不足だが（落ち着いたら原子力発電の勉強をしよう）、根拠を示さないで、一見すると恐怖を煽っているようにしか見えない記事は、デマの原因となるはずだが…。
ネットがデマを起こすように言われるが、その原因は、どうやら無責任なマスコミのようですな。
(追記 2011年4月3日）
2011年4月2日「NHK海外ネットワーク」を見ての着想。フランスは原子力発電産業が盛んだとか。海外の人としては、今回の原子力発電の事故は、日本独自の問題であり、外国のそれは優れていて、心配はないという情報を欲しがると推測する。ゆえに、海外のメディアとしては、日本の対応がまずいという記事を書きやすい状況にあるので、このようなバイアスも考慮して判断すべきと考える。
