清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

使われない 官僚たちにも 問題か

読売新聞2011年4月2日の社説は、「後手の危機対応 官邸の司令塔機能を回復せよ」(同日アクセス。http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110402-OYT1T00004.htm


ラフに要約すれば、「官僚をもっと使え」となろうか。

一見正論だが、いい社説とは言えない。以下、引用しつつ検討する(以下においては、断りのない限り、カギカッコ内は「後手の危機対応 官邸の司令塔機能を回復せよ」からの引用)。

「首相が福島第一原子力発電所をヘリコプターで視察したことが『東京電力の初動対応の遅れを招いた』 と、野党に批判されている。首相は否定するものの、原子炉内の圧力を弁から放出する作業を視察が遅らせたのは否めない」→それでは、しなかったら、どれくらい早くでき、結果はどうだったのだろう?私が読売新聞を見ている限り、答えは発見できなかったが。また、視察のメリットは一つもなかったのだろうか? 野党の批判は大変結構だが、今はより良い状態にするにはどうすべきかのほうが優先で、検証はまだ先の話だと思う。

「首相が震災後、内閣官房参与原子力や危機管理の専門家を6人も起用したことも、疑問だ。/首相は、情報提供の遅れなどから東電や原子力安全・保安院に強い不信感を持ち、第三者の意見を聞きたい考えのようだ。/だが、実際の事故対応は東電が中心となる以上、東電との信頼関係の再構築が先決だ。民間からの意見聴取も基本的には閣僚らに任せ、自らは一歩引いて全体を統括するのが指導者の要諦だろう」→これも今言ってもねぇ。首相がそのやり方のほうがやりやすかっただけなのでは?

「被災者支援については、仙谷由人官房副長官の起用に続き、関係府省の連絡会議を設置し、官僚組織を活用する態勢が一応整った。もっと早くこうすべきだった」→社説執筆者は、どれくらい早くできたの? たぶんできないと思うけど。なぜできなかったのかの分析も欠けているし(もちろん、事後の検証が必要)。

「仙谷副長官が集めた民主党議員たちがバラバラに指示を出すため、新たな混乱を生んでいる」→具体例は? ご存知の方は是非ご一報を。

「こうした守りの姿勢が、国内外から情報を隠している印象を持たれ、後手に回る震災対応と悪循環を来している」→不確定覚悟で、ジャンジャン情報を流しましょう!ということ?隠すのはいけないが、後で訂正するよりは、慎重に情報を出すほうがいいのではないのか?

「一連の問題は、民主党政権が掲げる『政治主導』」や『脱官僚』に起因している。菅首相自身、野党時代以来の官僚不信がいまだに根強い。眼前の危機の克服には、官僚を使いこなすという首相本来の立場に回帰する必要がある」→まず、「野党時代」というより、薬害エイズの経験が大きかったのでしょうな(村山富市日本社会党自由民主党新党さきがけ連立内閣の時に、菅直人内閣総理大臣は、新党さきがけから入閣)。悲劇ではあるが、使われない官僚にも問題があるんじゃないの? 提言するならば、「官僚は国民の選んだリーダーに従い、リーダー、ならびに国民のために仕事をせよ!」じゃないのか? 平時の時にできなかった(または、使えなかった)から今もできていないんじゃないの、官僚が。