清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

それならば 現場に行くな! と いうことか?

読売新聞の見解としては、内閣総理大臣たるもの、現場へ行く必要はない、というものである、という話。

読売新聞のサイト・紙面で参照したのは以下の通り(2011年4月3日アクセス)。

 屐愡觧,鮖抉腓砲弔覆欧董挌鯑饉圓首相に注文」(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110402-OYT1T00464.htm

2011年4月3日朝刊12版5面「首相が避難所、原発周辺視察」

まず それによると、「首相の視察について、被災者の1人、(中略)は、『今、総理に避難所に来てもらっても何も変わらない。国には元々期待していません』と語った」という。サイトの記事は両論併記だが、この被災者、どの政党の支持者だろうか。(以下訂正。取材に応じられた被災者の方にお詫びします)。それはさておき、元気が出たのでこのような発言になったとすればいいのだが。

△砲茲襪函◆崋鸛蠅話録免生直後の3月12日に福島第一原発を視察し、野党は『それが事故への初動対応の遅れにつながった』と指摘している。首相はこうした事情を意識し、今回の視察では批判される要素を極力減らそうとしたとみられる。ただ、避難所では『“避難所生活が落ち着いてきた今頃に来て、何をするの”と聞きたい。来るなとは言わないが、もっとたくさん回って被災者の声を聞いてもらいたい』と語る被災者もおり、評価の声は少なかった」という。しかし、それなら、「『“落ち着いてきた今頃”』」でない震災直後に実際来られたのか?来るべきだったとしても、原子力発言所の事故において人々が恐れている、また恐れると推測できる状況で、原子力発電所の視察に行くことをとがめるのも難しいはずだけど。また、メディアリテラシーの基礎のつもりで書くが、「評価の声は少なかった」に意味はない。取材に応じない人もいるからである。

原子力発電所に行けば批判し、遅かった(読売新聞の評価と推測。私見は適当かどうか評価できない)とはいえ視察に行けば叩き、それなら、行政府のトップは実際に現場に行くな!!!というのだろうか?

おそらく、読売新聞の記者の大半は、実際に現場に行かないで記事を書いているので(行けば何かしら掴めるという前提に立てば、現場に行くことを非難はできないはず。なお、将棋担当の西條耕一記者がJT将棋日本シリーズの仙台大会の取材に来ていたのを私は見ている。現場に行っている記者がいることぐらいは理解している)、行かなくても大丈夫だという前提で書いたのだろう。もしかして、被災者の声って、取材しないで作ったの? 無意味な首相批判からすれば、それすら疑われる(実際には現場に行ってきいたと信じたいが)。トップであれ記者であれ、現場に行くことが大事でないとは考えにくいと思うが(現場に行くのは大事だ、ということ)。

加筆すると、読売新聞2011年4月3日朝刊12版10面に載っている、『ウィキリークス アサンジの戦争』という本のレビューにおいて、論説副委員長のひ(木へんに非常の非)野信治さんが、ウィキリークスの暴露劇について、「報道の自由は当然だが、外交情報の一方的公開は、国益やプライバシーの侵害にならないか、という懸念」があるので「違和感」を表明している。私見では、マスメディアは、国益やプライバシーを過度に尊重すべきではないと考えているが(知りたい、知らせるべき情報を知らせられない恐れがあるから)、知らせる必要のない情報の提示で国益を損ねることはよくないと考えている。この観点からすれば、本エントリーで紹介した菅直人内閣総理大臣批判はダメで、アサンジさんの行為は評価できると考えている。なお、ウィキリークスは、ジャーナリストの支援で成り立っており、情報の信頼性は高いらしい。NHKのBS特集(正月にやっていた。厳密な日時は失念)に感謝。