清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

工作を まだやっている 読売が

渡邊恒雄・読売新聞グループ会長・主筆は、元共産党員だったが(魚住昭『渡邊恒雄 メディアと権力』(講談社文庫、2003)をお読みください。現在の日本社会の一端を理解するのに必読。また、渡邊さんの度量の大きさ(きちんと取材に答えている。悪口の部分も多いのに。さすが言論人)もわかりますよ)、それだからか、読売新聞も、混乱に紛れて、現政権の転覆を図ろうとし、いまだそんな記事を書いている、という話。

紹介するのは、「大連立 ネックは『菅首相』」。こんな時にトップの首を挿げ替える暇ないだろ!と思うのだが、それはさておき、読売新聞2011年4月5日朝刊12版5面に載ったこの記事を引用しつつ検討する。

「自公両党内の変化を読み、仕掛けたのは菅だった(中略)それは決して『唐突』なものではなかった」は、普通のことだし、ここだけは公平だとしておこう。

「震災発生以来、谷垣には『菅が感情にまかせて場当たり的な指示を出し、首相官邸は大混乱している』という情報が頻々と入っていた」というが、誰がその情報を出したのか? ツイッターなのか(谷垣貞一さんはツイッターをしている。http://twitter.com/#!/Tanigaki_S
なお、私はフォロワー(私のツイッターは、http://twitter.com/#!/kiyotaka1974)
)、官僚なのか(官僚ならば、そんな暇があったら菅首相、ひいては国民に奉仕しろ!)、どちらにしても誰だかわからず、読者の信頼は得られない。いわゆる取材源秘匿は、信用度が落ちる。この記事(「大連立 ネックは『菅首相』」)では情報源が明記されていないので、信用しなくていい。

「谷垣らは、しばしば『独善的』と批判される間の政治手法が、被災者支援や原発事故対応への迷走という形で現実化したと見る」ともある。しかし、私の知る限り、「『独善的』」であるという証明はなかったですよ、読売新聞には(対案がなかったので。官僚を使わなかったらしいが、使われない官僚の問題は不問なのでダメ)。それでは、仮に谷垣さんが現在の内閣総理大臣だったら、うまくいったのか? 検証ができない(同じ災難はひき起せないし、後で対応するほうが有利)。つまり、無意味なのである。

「鈴木雄一、湯本浩二、中島健太郎、杉田義文が担当した」とあるが、これらの記者さんは、必要な情報を隠し(一例は、菅首相がなぜそういう行動を取るかの説明、そのうえでの評価)、国家転覆を画策しているとしか見えなかった(イメージかもしれないが、混乱に紛れて現政権の悪口(分析や批判ではなく)を言うのは、革命の手口に感じる)。渡邉さんの会社に入ると国家転覆ぐらい簡単だと思ってしまうのだろうか。

*文中敬称略