安田好弘弁護士は、とりわけ刑事事件の弁護人の仕事をしている場合において、悪徳弁護士呼ばわりされている。しかし、彼が弁護した事件の、被告人側の主張を聞いている限りでは、被告人の利益を守っており(検察官の求刑以上の刑罰が妥当、といったような弁護をしてはいない)、問題はない(もちろん、民事事件でも、おおむね問題はないだろう(もっとも、刑事事件になっているものもあり、有罪判決を受けている))。
しかし、世の中には、とんでもない国選弁護人がいたようだ。
読売新聞2011年4月13日朝刊12版33面(仙台では)によると、東京高等裁判所が、「被告(人。清高補足)が無罪を主張しているのに国選弁護人が有罪を前提とした立証を行ったことを問題視し、同支部(東京地方裁判所立川支部。清高補足)の訴訟指揮について『弁護人を後退させて証人尋問などをやり直すべきで、重大な違法があった』と指摘。1審判決を破棄したうえ、被告(人)に1審判決と同じ」判決を言い渡したという。
差し戻しがなかったのは、高等裁判所の段階で、事実誤認で争ったからだと思う。
それはさておき、1審の国選弁護人、弁護士の業務もせずに金をもらおうなんて、悪徳弁護士ですな。実名がばれたら、懲戒請求のスクラムが組まれても仕方がないな(橋下徹弁護士の事件と異なり、この事件は被告人の言い分を聞かなかったのだから問題である)。
「橋下徹弁護士」と書いたが、いわゆる光市事件において、安田弁護士は、被告人をないがしろにしたかのように言われている。しかし、私の知る限り、被告人が安田弁護士を解任した事実はない。『○○君を殺して何になる』なんて本もあったが、解任していない(と思われる)段階で、仮に被告人が弁護(人)に不満を述べていたとしても、何の説得力もない。だから、『○○君を殺して何になる』は、クズ本と推測する。
最後に、私は、安田弁護士が「ひどい弁護士」だと思っているわけではありません。依頼もしていないのにわかるわけないじゃないですか。