清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

神吉さん ひっそり引退 してたんだ

人様の引退や死はあまりネタにしていないつもりの当ブログだが、読んでいて印象深かったので、取り上げる。

読売新聞2011年7月23日朝刊13版25面(仙台では)に、池田将之さんの竜王戦観戦記が載っている。それによると、「神吉七段は先月、現役を引退した。(中略)吉田(対局者の正和四段。神吉七段門下。清高注)はいつものように応援に駆け付けたが、報道陣が誰もいなかったため、後日、親しい記者に『師匠の最後の対局なのに寂しかった』と話していた」という。

将棋ファンならご存じだろうが、神吉七段とは、神吉宏充さんのことで、内藤國雄九段門下の将棋棋士である。師匠は「おゆき」の大ヒットで有名だが、弟子は、エンターテイナーで有名。関西ローカルでの司会もあると聞くが、正月番組の「大逆転将棋」(NHKのBSでやっている)の企画・司会でおなじみである。

日本将棋連盟のHPにも情報があるので、URLを示しておく。

http://www.shogi.or.jp/topics/2011/06/post-422.html

引退理由は、「フリークラス棋士引退規定」とある。

日本将棋連盟の「順位戦・フリークラスについて」(http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/kitei.html
によると、「その他のフリ―クラス棋士はC級2組から陥落(もしくは三段リーグ次点2回で四段昇段)後10年以内にC級2組に昇級できないと引退になります」とある。神吉七段は、第59期C級2組順位戦日本将棋連盟のHP「第59期名人戦順位戦 C級2組」(http://www.shogi.or.jp/kisen/junni/2000/59c2/index.html
参照)で、3回目の降級店を食らい、降級してしまい、それから「順位戦・フリークラスについて」に書かれているような昇級条件を満たすことがなく、引退に追い込まれたのである。

個人的には、振り飛車穴熊が得意でユニークな棋士の引退は惜しいのだが、勝てなくて引退したのだから、報道陣がいないのは仕方のないことかもしれない。

日本将棋連盟HP「引退棋士のお知らせ」(2011年3月31日 18:45。http://www.shogi.or.jp/topics/2011/03/post-397.html
によると、この中で大物なのは、勝浦修九段である。現在では、森内俊之名人、広瀬章人王位の師匠で有名なのかもしれないが、A級在籍やタイトル挑戦(第46期棋聖戦日本将棋連盟HP「棋聖戦」(http://www.shogi.or.jp/kisen/kisei/archive.html
参照)の経験もある。「引退棋士のお知らせ」によると、「本人の意思によ」る引退だとか。兄弟子の二上達也九段もB級1組在籍時に、棋士生活40周年を持って引退したが、潮時と思ったのだろう。

勝浦九段、神吉七段、お疲れ様でした。

*ウェブサイトは2011年7月23日アクセス。