読売新聞2011年8月3日朝刊には、小学館の『SAPIO』と、『週刊文春』の広告が載っている。要は私の好みに合わないだけなのだろうが、レベルが低くて、辟易しちゃいました。以下、読売新聞2011年8月3日朝刊に基づいて、見出しをチェックします。まずは『SAPIO』(仙台では13版34面)
「永久保存版 震災と闘う 自衛官が『背負うもの』」(一部抜粋)
自衛隊には感謝しますよ、そりゃ。しかし、自衛隊だけ載せるのはアンフェアで、たとえば、県や市の職員だって感謝すべきであろうし(「休日が ないのに俸給 減らされる?」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/52233535.html)
もご一読ください)、他の国家公務員にも感謝すべきだろう。もちろん、政治家も。ただ、方向性を示すべき政治家は厳しいことを言われても仕方ない面はある。また、官僚が政治家に従わないことがあれば官僚を厳しく批判するのも当然である。
「石破茂が|一刀両断|『脱原発をおもちゃにする菅直人の独裁はまるでヒトラーか金正日だ』」
ヒトラーは、ユダヤ人を差別して虐殺しちゃいましたよ。菅さん、誰か虐殺したかなぁ?もちろん、福島県民等の被爆の問題はあるが(それでも、作為の殺人の事実はない)、原因究明が先だろう。金正日は、核兵器を持っていると言って外交を有利に進めようとしており、菅さんと逆である。ゆえに、ヒトラー、金正日、ともに当てはまらず、自由民主党的な、「見識」(後述のURL参照)のない単なる悪口である(「差別から 自民党にね 飛んじゃった 」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/52236741.html)
をご一読を)。
次は、『週刊文春』(仙台では12版10面)。
「米軍が調査した『高濃度汚染地域』通告を無視 菅直人『原発事故200万人 福島県民』を見捨てた大罪」
この程度の見出しでは、クズ記事としか判断しない。理由は2点。第1に、この見出しだと、米軍=正しいとしかならないからである。もちろん、原子力の扱いは米軍のほうが正しい可能性は高いのだが、単なる結果論の可能性もある。立ち読みしたが、強引な展開の印象を受けた(立ち読みで買う気がしなかったので、買っていない。また、根拠は示さない)。第2に、「『原発事故200万人 福島県民』」という見出しは不適当である。宮城県民や茨城県民はどうでもいいのか? また、この表記と、いわゆる風評被害は同じである。つまり、福島と言えば、会津地方もあり、福島の原子力発電所から遠いのに。
もちろん、菅さんの決断を支持しているわけではない。ただ、とっさの判断であり、間違える可能性が高い。感情的非難より、まずは原因追及だろう。