読売新聞2011年9月2日朝刊13版4面に「復興へ「科学者を使え」」と題した、吉川弘之・科学技術振興機構研究開発戦略センター長のインタビュー記事が載っていた。本エントリーではこれを検討する。といっても、量的にたいして検討はしないが。
「菅政権では、役人が動けず、能力も生かせなかった。福島第一原子力発電所の事故も、東京電力や原子力安全・保安院などが、専門家の優れた頭脳を十分に活用できず、対応が遅れた」という文章の検討。ここは場合を分けて考えるべきである。
「専門家の優れた頭脳を十分に活用でき」なかったとすれば、大きな問題だ。餅は餅屋、専門家の活用は、おそらく好影響を与えるだろう。普段からの備えが必要だったようだ。ただ、原子力分野に関しては、専門家の信頼は、国民の間にあるようには思えない。専門家も啓発に努めるべきだろう。