2011年10月26日11時20分配信のMSN産経ニュース(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111026/plc11102611210003-n1.htm) によると、「玄葉光一郎外相は26日の衆院外務委員会で、鳩山由紀夫元首相が政権交代前から米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設を発言していたことについて「誤りだった。鳩山政権ができたら恐らくこの問題で終わるんじゃないかと思った」と述べた」という。
しかし、このコメントからは、玄葉さんの弱腰しかうかがえない。
「民主党の政権政策Manifesto2009」(http://www.dpj.or.jp/policies/manifesto2009) によると、「米軍再
編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」としかないが(PDFファイルをダウンロードして、検索した結果)、それが「県外移設」であり、政権を取ったのだから、現在でも努力すべきである。
編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」としかないが(PDFファイルをダウンロードして、検索した結果)、それが「県外移設」であり、政権を取ったのだから、現在でも努力すべきである。
古いが、2011年2月14日22時38分配信のMSN産経ニュース(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110214/plc11021422390011-n1.htm) によると、「鳩山由紀夫前首相の「方便」発言を受け、社民党の福島瑞穂党首は「方便で私は閣僚を首になったのか。本当にひどい」と語り、閣議決定の見直しを迫る考えを表明した/自民党の大島理森副総裁は「沖縄県民に大変失礼な発言だ。民主党の外交政策には理念も覚悟もない」」とある。
田中宇さんや、カレル・ヴァン・ウォルフレンさんの著書を紐解くまでもなく(『米中逆転 なぜ世界は多極化するのか?』 (角川oneテーマ21、2010)や、『アメリカとともに沈みゆく自由世界』(徳間書店、2010)、『誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀』(角川書店、2011)をご一読ください)、鳩山さんがペテンにかけたのではなく(サスペンス流に言えば、動機がない。次の選挙に敗北するリスクが高まるから。沖縄県民からすれば基地を移転しないことを、その他の都道府県の人ならば公約をできないことを批判される)、アメリカに牛耳られているのである。
現時点では、日本はアメリカの属国である(ガバン・マコーミック『属国―米国の抱擁とアジアでの孤立』(凱風社、2008)もご一読を)。国土も人も資源も豊富なアメリカと闘うのがつらいのはわかるが、弱者として、実現すべき政策のほうがアメリカにメリットがあることぐらい提示しないと。