読売新聞2011年10月27日朝刊12版25面に、松本美奈記者が書いた「退学勧告で『目が覚めた』」というのがあった。
青森公立大学に入学したのだが、勉強意欲に乏しかったある学生が、退学勧告を受け、勉強に励んだという内容。
この内容時代は悪くないのだが(大学生の仕事は勉強することで、授業を受け、指定された本を読むのは最低限だが、私はしなかった。ゆえに、説教できない)、松本美奈記者の人権感覚には、あきれた。
それは、「アルバイトで学費を稼ぎ、再び勉強に挑んだ」というところ。
一般論として、こういうのはよくないんじゃないか?
これでは、支援する人がいなければ、アルバイトで時間を取られるハンディを負うか、学問をすることができないということを肯定することになるからである。
新聞記者は、表現の自由や、知る権利などは声高に主張する。しかし、自らに関係ない、高等教育の無償化という権利(経済的、社会的、及び文化的権利に関する国際規約第13条参照)については、関心がない。
自らに関係ある権利は声高に、そうでないものは指摘もしないのは、人間としてもどうかと思うし、新聞記者として問題があるのではないだろうか。
松本記者の見解はわからないが、学校の無償化の問題は、結構重要な問題なので、(えらそ~に書くが)頭に入れておいてもらいたいと思った。