さらっと並べただけだが、渡辺竜王が5勝してもおかしくない内容のように思った。もっとも、第4局は、丸山九段優勢だったらしいが。しかし、結果的に、丸山九段は先手で1勝もできなかった。丸山九段得意の角換わり腰掛け銀(序盤で「角」という駒を交換し、銀を動いていない真ん中(5筋)の歩の上に載せる戦法。清高注)で1勝もできなかったということは、将棋界の流れが変わるかも知れない。すなわち、0手損角換わりの採用が減り、矢倉や相掛かり(飛車先の歩を突きあう戦法。清高注)が増える可能性がある。
丸山九段の成果としては、佐瀬勇次名誉九段(故人)門下の棋士で、竜王戦七番勝負初勝利をしたことぐらいか。第1期の米長邦雄九段(現永世棋聖)、第18期の木村一基七段(現八段。ウィキペディア「木村一基」参照。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E4%B8%80%E5%9F%BA) は4戦全敗。もっとも、一門まで広げると、藤井猛九段(佐瀬名誉九段の弟子・西村一義九段門下)の竜王3連覇が輝かしいのだが。
*参照URL 「第24期竜王戦中継/TOPページ」(http://live.shogi.or.jp/ryuou/)