仙台が勝つことが一番だが、観に行くのは、相手チームに興味があるときが多い。島根は、ヘッドコーチが、元日本代表監督のジェリコ・パブリセビッチさん。選手はマイケル・パーカーさん(3年連続得点王、4年連続スティール王)。それで観に行った。それでは、私なりの、非公式レポートを。
開場は12時30分。いきなりバスが来た。「島根スサノオマジック」御一行様。ジェリコ・パブリセビッチさんが降りた。少々気圧された(オーラがある、ということ)。あまり選手について予習していないので、仲摩純平選手だけ確認した(ジャージの番号で確認できる)。
開場を待つと、電光掲示板で、ジョニー・デュークス選手(仙台)が出場停止。外国人3人の、仙台の苦戦が予想された。
まずは仙台89ERSスクール生のエキシビジョンゲーム。それにしても、スクール生は、体いっぱい使って、ロングシュートを打つものである。中学生では少々苦しいと、私の経験から思う。鍛えて体ができれば、無理をしないでロングシュートが打てると思うが。私は高校ではバスケを(部活で)していないので、軽々しいことは言えない。
展開は、序盤から仙台が圧倒。ダン・フィッツジェランド選手が第1クォーター(bjリーグ(やNBA)の場合。FIBAルールではピリオド)だけで13点。合計28点で、今日の仙台の中で一番の活躍(に見えた)。一方、島根は、山本エドワード選手(3点。フリースローで1点、2ポイントシュート1本)以外の得点が、ゼロ。第1クォーターで、23-3と、早くも20点差。
第2クォーター開始。bjリーグの場合は、エンドラインからのスローイン(もちろん、FIBAはセンターラインのアウト・オブ・バウンズから)。日本人3人のクォーターである。ここでも、オニール・ミムズ選手や、フィッツジェラルド選手を中心に、仙台が得点を重ねる。島根は、パーカー選手に得点が入りだすも、全体としては低調で、48-18で前半を終了。これを逆転されると「お前らプロか!バカヤロー」と言われかねないほどの仙台の楽勝ペース。パブリセビッチヘッドコーチは、第2クォーター以降、タイムアウトを請求しなかった。ツーガード(ポイントガードを2人にすること。具体的に言えば、山本選手と、薮内幸樹選手を入れた)にしたりして打開を図るも、全然ダメだった。
後半に若干詰め寄られるが(5点)、最後は、橘佳宏選手のダンクも出て、95-70で仙台の勝利。仙台人なので、気持ちのいい結果と評する。第4クォーターで詰められるとストレスがたまるものだが(それを乗り越えて勝利すると興奮する)、それもなかった。
MVPは、コカコーラ製品がもらえるが、日下光選手だった。日下選手も活躍したが(15点取った。シューティングガードのポジションのように見えたが、よくやったと思う)、チーム最多得点は、ミムズ選手の31点。ミムズ選手は10リバウンドでもあり、ダブルダブル。ただ、序盤のシュートで好調な流れを作ったフィッツジェラルド選手がMVPだと思ったが。いつも思うことだが、仙台というチームは、新たに獲得する外国人選手が、いい活躍をする。
最後に特記。ゲームをコントロールするのがポイントガードの役目で、島根なら山本選手、仙台なら志村選手や日下選手、となるが、仙台のバスケで、ポイントガードがこれだけボールを持つのは初めて見た。浜口炎ヘッドコーチ時代は、フォワードの選手がよくボールを運んでいた印象があるが、オーソドックスになったものだ。
*bjリーグ公式サイト(http://www.bj-league.com/bj/Top.do) 、「バスケットボールのルール コートや用具について」(「エンドライン」の語句確認のため。ただし、コートサイズは、現在とは違う。http://www.sports-rule.com/basket/about/index.html) 参照。