清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

対案を 出さないことも 対案だ

読売新聞東京本社版2011年12月25日朝刊12版24面に「教育ルネサンスフォーラム 第7回教師力シンポジウム」の模様が載っている。
 
基調講演は、東京都教育委員の竹花豊さん。基調講演じゃなくて、トンデモ講演だったようだ。
 
といっても、大したことではないが、以下のフレーズに私は反応した。
 
条例案に反対するなら対案を用意すべきだ。その方向は、学校の役割を見直し、それを担える体制を構築することだと思う」
 
竹花さん、改革は善と信じて疑わない、おめでたい人のようだ。
 
今までどおりのほうがいいかもしれないじゃないか! だから、「反対するなら対案を用意す」る必要は、ない。
 
これは竹花さんだけではなく、一般論として言えるので、「対案」云々という発言は警戒すべきである。
 
その他にも、トンデモ発言がちらほら。
 
「教育に対する国民の不信を払拭できず」というが、そもそも「国民の不信」が妥当かが問題だろう。「不信」のほうが合理的でなかったり、間違ったりすることだってあるんじゃないの?
 
「学校が子育ての問題をすべて引き受ける覚悟を明確に示すべきだ」というが、だから教師が忙しいのではないだろうか? 小学校なら全教科となるが、教師の仕事は基本的には己の担当教科を教えることであると割り切るほうがいいのではないか? 
 
もちろん、「学校は事務作業に忙殺されている」という問題点は正当に指摘されているが、それだけではなく、担当教科以外の仕事が多いのも学校の先生の問題点だと思うのである。
 
いま、先生は』(朝日新聞教育チーム、岩波書店、2011)でも、「事務作業に忙殺」ということは書かれているが、それだけでない教師の負担について真剣に考えるべきであろう。