清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

行政の 興行支援 難しい

読売新聞東京本社版2012年4月16日朝刊12版15面に載っている「耕現学 文楽 橋下氏の冷遇で試練」(文化部 塩崎淳一郎記者執筆)が興味深かった。以下、記事等を引用しつつ、論じる。なお、以下のカギカッコ内は、「耕現学」からの引用である。

大阪市は、義太夫を語る太夫や三味線の演奏者、人形を遣う『技芸員』が所属する文楽協会への補助金について、25%削減する方針を打ち出し」たという。なお、「大阪府もすでに、補助金を年間1600万円減らして」いるという。「補助金削減の動きは、橋下徹大阪市長の文化行政見直しの一環」だという。だから、「大阪府もすでに」とある。

「こうした背景には協会職員に府や市の退職者がいて、天下り先になっている事実もある」とか。これは大阪府・市民ではないので、私はわからないが、公平を期した文章である。

「だが、根底には、橋下氏の『根付かない文化には何らかの原因がある……文化という名の下に残るのが当たり前という考えは間違っている』(2月8日のツイッター)という発想があるようだ」という。橋下徹・現大阪市長は、ツイッターを保存する“ツイログ”というサービスを利用している(蛇足だが、橋下現大阪市長にこのサービスを教わった。橋下大阪市長に御礼申し上げます)。橋下さんのアカウント、@t_ishin の、2012年2月8日のツイートを保存したツイログはカッコ内のURLから(http://twilog.org/t_ishin/date-120208 )。 “posted at 12:35:49”のツイート、たしかに確認。これはある意味正論である。

「今月、大阪市国立文楽劇場を訪れたが、人間国宝竹本住太夫さんが義太夫を語り、吉田蓑助さんが人形を遣うという胸躍る顔合わせでも、客席は3割程度埋まっただけ」では、橋下さんのツイートもわかる気がする。

ところで、2012年4月15日21時から放送のEテレ“ららら♪クラシック”(http://www.nhk.or.jp/lalala/ )を見たが、パリの音楽も、時の権力者の支援を受けていたという。韓国では、K-POP(音楽)やパフォーマンスが、行政の支援を受けているという(2012年3月31日19時30分からNHK BSプレミアムで放送された“石井竜也のショータイム「体感!心揺さぶる韓国エンターテインメントSP」”(“ショータイム”のサイトは、http://www.nhk.or.jp/bs/showtime/ )。権力者や行政の支援は、反権力・行政的な表現がないのではないか、という疑問はあるが、その一方で、権力者や行政の支援のおかげで隆盛したのも事実のようである。芸術というか、興行を行政が支援すべきか、支援するとしたらどうすべきか、は難しい。民間人が積極的にやる分野であればいいだろうが、それだけではやせ細る懸念もあるし。

実際の文章は読売新聞で読んでもらうとして、本エントリーのオチとしては、「橋下氏は文楽を初めて鑑賞した後、『もう二度と見に来ない』といった」という部分にしよう。橋下さんが無教養なのか、嫌いだから補助金カットという不公平な政策を採ろうとしているのかは、よくわからない。