「大阪市は、義太夫を語る太夫や三味線の演奏者、人形を遣う『技芸員』が所属する文楽協会への補助金について、25%削減する方針を打ち出し」たという。なお、「大阪府もすでに、補助金を年間1600万円減らして」いるという。「補助金削減の動きは、橋下徹・大阪市長の文化行政見直しの一環」だという。だから、「大阪府もすでに」とある。
「だが、根底には、橋下氏の『根付かない文化には何らかの原因がある……文化という名の下に残るのが当たり前という考えは間違っている』(2月8日のツイッター)という発想があるようだ」という。橋下徹・現大阪市長は、ツイッターを保存する“ツイログ”というサービスを利用している(蛇足だが、橋下現大阪市長にこのサービスを教わった。橋下大阪市長に御礼申し上げます)。橋下さんのアカウント、@t_ishin の、2012年2月8日のツイートを保存したツイログはカッコ内のURLから(http://twilog.org/t_ishin/date-120208 )。 “posted at 12:35:49”のツイート、たしかに確認。これはある意味正論である。
「今月、大阪市の国立文楽劇場を訪れたが、人間国宝の竹本住太夫さんが義太夫を語り、吉田蓑助さんが人形を遣うという胸躍る顔合わせでも、客席は3割程度埋まっただけ」では、橋下さんのツイートもわかる気がする。
ところで、2012年4月15日21時から放送のEテレ“ららら♪クラシック”(http://www.nhk.or.jp/lalala/ )を見たが、パリの音楽も、時の権力者の支援を受けていたという。韓国では、K-POP(音楽)やパフォーマンスが、行政の支援を受けているという(2012年3月31日19時30分からNHK BSプレミアムで放送された“石井竜也のショータイム「体感!心揺さぶる韓国エンターテインメントSP」”(“ショータイム”のサイトは、http://www.nhk.or.jp/bs/showtime/ )。権力者や行政の支援は、反権力・行政的な表現がないのではないか、という疑問はあるが、その一方で、権力者や行政の支援のおかげで隆盛したのも事実のようである。芸術というか、興行を行政が支援すべきか、支援するとしたらどうすべきか、は難しい。民間人が積極的にやる分野であればいいだろうが、それだけではやせ細る懸念もあるし。