清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

Eテレなら 死ね!!!キャンペーン やってない

以前、NHKが「死ね!!!」キャンペーンをやっている、という趣旨のことを書いたが(なぜか題名は「読売も 「死ね!!!」キャンペーン 始めたよ」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/52545263.html )だが、NHKも取り上げている)、Eテレでは、まともな番組をやっている、という話。

Eテレ毎週月曜から木曜までの20時からは「ハートネットTV」。2012年4月16日、4月17日(再放送は4月23日、4月24日、ともに13時5分から)は、「シリーズ 貧困拡大社会」。若年層〈主に20代と30代)の生活保護受給の現場を取材した内容。

4月16日は、大阪市の就労支援について。取材対象者の男性は28歳。子供の頃に虐待を受け対人恐怖に。高校を中退し、ほぼ病気の状態(清高の印象)で生活保護受給。就労支援を利用して介護の仕事に就くも、対人関係がうまくいかず1か月で退職。仕事は探すが、取材時まででは面接はうまくいっていない。

大阪市の就労支援は、定期的なフォローはあるが、そんなにうまくいっていないようだ。プログラムは原則3カ月、就労支援のみで、精神的等のサポートはない。就労した人で、3カ月以上続いたのは55%、6カ月以上続いたのは36%だという。

これらは、受給者の問題というより、制度の問題という印象が強かった。

受給者の問題だとすると、虐待を受けること自体がいけない、となるが、無茶苦茶だろう。高校中退は就職に不利という印象があるが、やり直せるようにするにはどうすればいいかを考えるべきだろう。民主党の高校授業料実質無償化は、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第13条第2項(b)どおりの施策でもあり、悪くないと思う。

大阪市も大変のようだ。予算の関係で、なかなか精神的サポートまで行かないのを酷評するのも難しい。

1か月でやめると、おそらく失業保険はゼロだろう(「1分でわかる失業保険 失業保険事典」(2012年4月29日アクセス。http://www.situho.com/mt/archives/2006/04/post_49.html )参照)。難しいが、失業保険・雇用保険制度に不備はないかは検討すべきだろう。

4月17日は、受給者の孤立がテーマ。生活保護受給で生活は安定するが、もっぱら金銭・物質面の話で、孤独に悩んでいるというのが主旨。

板橋区が、生活保護について調査をしているのが主内容。受給者(30歳~49歳)の7割が不安・気分の落ち込みを持ち、強いうつ傾向は3割だという(年齢は不問だと思う)。孤独死する人や自殺をする人がいるという(板橋区では9人)。2012年5月からは、ボランティア活動などの居場所を作るという。専門家の話だと、一足飛びの就労支援は個別事情を無視したものだという。

解決策はなかなか難しいが(その他の世帯を減らすには、経済成長によるパイの増大しかないと思う)、生活保護関連の番組にしては珍しく、受給者の側にも立っている、いい番組であった。