清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

選択を する人がいると いうことだ

読売新聞東京本社版2012年5月12日朝刊12版14面に、劇団ひとりさんのコメントが載っており、気になったので、紹介する。

いわく、「若い人には仕事を選ぶより、まず経験してみたら? とも言いたいですね」。

全部を読めば、劇団ひとりさんの苦労(話)と、それが現在に生きていること、そしてそれを踏まえた誠実なアドバイスであることは理解する。

しかし、ある意味、仕事は選ぶものだし、そうでないとも言えるのである。

選ぶことを否定する言論は、よく見る。例えば、選んでいるから仕事が見つからないんだよ。つべこべ言わず働け! といったような。

しかし、そうなると、市場経済と矛盾する。売主、買主、どちらも選ぶから市場経済なのである。選ばれないとすれば、選ばれないことに原因があるとしなければならない。雇用の場合、求職者が売り主だが、求職者がある仕事を選ばないならば、その仕事に魅力を感じていないのである。それを非難しても意味がない。

その一方で、仕事は選ぶものではない、という側面もある。本人の能力、経済状況などで、不本意な仕事につかなければいけない人がいることも考えなければならない。

仕事に関しては、劇団ひとりさんや、それを過激にしたようなコメントは言わず、相当数が仕事を選び、相当数が選べないことを直視し、それを踏まえたコメントをすべきである。