それに対して、当ブログで転載した朝日新聞デジタル(転載できるので朝日新聞にしただけで、他の新聞にも出ています)「菅氏、国会事故調の見解に反論 ブログに「一方的だ」」(2012年6月11日11時51分)によると、菅直人・前内閣総理大臣が、ブログで反論したという。
当ブログでは、菅さんのブログは検討しないが(しなくても展開できるので)、朝日新聞デジタルの限りでは、感覚的だが、正論のように感じた。なお、民主党攻撃新聞として名高い(?)、産経新聞のウェブ版・MSN産経ニュース「国会事故調 「責任転嫁と自己正当化」」(2012.6.6 07:36。http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120606/plc12060607400010-n1.htm )にも、「「菅氏をいくら責めても仕方がない。それより事実はどうだったのか、これからどうすべきかの教訓を引き出すほうが大事だ」」だとか、「「もともと原発は安全ではなかったのだから、菅バッシングはおかしい。原発をすべてストップさせたことをみれば、すごい政治力を発揮したともいえる」」だとかいう見解が載っている。後者はさておき、前者も正論だと思う。
YOMIURI ONLINE「「退避と撤退はニュアンス違う」事故調委員長」(2012年6月8日21時59分。http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120608-OYT1T01038.htm )によると、「黒川氏(国会の事故調査委員会の委員長。清高注)は、「東電側は(これまでの聴取で)常に退避という言葉を使っていた。退避と撤退は、ニュアンスが結構違う」と語った」という。しかし、混乱の中では、解釈が違っても仕方ないんじゃない? 一時なんとか、ならわかるけど。また、黒川さんは、読売新聞2012年6月10日朝刊13版3面「スキャナー」によると、安倍晋三内閣において「科学技術分野で助言を行う内閣特別顧問を務めた経歴を持」ち、「事故調の聴取では、菅氏や福島県の佐藤雄平知事の発言を制止する場面もあった」という。黒川さんを始め、そもそも事故調査委員会が自由民主党寄りで(「スキャナー」によると、「野党主導で設置」とのこと。ただ、これ自体が悪いわけではない)、菅さんのせいにするために、わざと発言を制止させた可能性を読み取れる。もっと書くと、事故調査委員会は、菅さんに責任をおっかぶせるために都合の悪い証拠を排斥したのではないか、という疑いを(直感的であるが)私は持っている。
まぁ、「過剰介入」(強調のカギカッコ)があったとすれば、そもそものコミュニケーションや知識が不足していたのが根本原因ではないかと(これまた直感的だが)思っている(朝日新聞デジタルに載っている「事故以前からの原子力行政そのものに問題があったとする自身(菅さん。清高補足)の主張」。歴代自由民主党政権の内閣総理大臣とは異なり(小泉政権以降は文系学部卒業)、菅さんは物理学科卒業なので(以上は、ウィキペディア「内閣総理大臣の一覧」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 )参照)、若干の心得があるので介入したものと思っている。事故を繰り返すわけにはいかず、菅さんの「過剰介入」(強調)非難は、無駄なように思う。