Googleニュースで「新潟刑務所」(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&gl=jp&tbm=nws&q=%E6%96%B0%E6%BD%9F%E5%88%91%E5%8B%99%E6%89%80&oq=%E6%96%B0%E6%BD%9F%E5%88%91%E5%8B%99%E6%89%80&aq=f&aqi=d2&aql=&gs_l=news-cc.3..43j43i400.1896.3806.0.4328.16.3.0.13.0.1.115.270.2j1.3.0...0.0.n5M5bRlsLPQ )で検索すれば、当分の間、大阪の殺人事件の情報にアクセスでき、複数のメディアが報じているので、出所を本当として以下話を進めるが、被害者ほどではないにしても、被疑者がもしやったとすれば、かわいそうな一面もある。
以前、NNNドキュメント(日テレ系全国ネット)で、元受刑者を支援する弁護士に密着した内容の番組を見たのだが、最初にするのは、生活保護受給手続きだった。大阪の殺人事件の被疑者は、支援にありつけなかったのだろうか?
ある意味お気の毒なことで、刑務所から出所した人をどうサポートするかは、皆が真剣に考えるべき問題である。元犯罪者だからまたやるだろうとして排除して終わり、では、問題を悪くするだけだ。
ところで、MSN産経ニュースは、誤解を生じさせる文章も載せている。すなわち、「法務省の2011年版犯罪白書によると、成人の再犯者は犯罪総数の28・2%で、殺人事件だと30・6%と、平均を上回る」という。しかし、当然のことながら、殺人事件の再犯者が皆殺人事件を犯すわけではない(浜井浩一『2円で刑務所、5億で執行猶予』(光文社新書、2009)p145、p197参照)。また、大阪の殺人事件の被疑者が以前どんな犯罪を犯したかも示していないので、偏見助長の効果以上の物がない。訂正が必要だ。