清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

貧困が 絡んでるのかも しれないな

朝日新聞デジタル児童虐待事件、過去最多248件 上半期、前年比6割増」(2012年9月6日10時49分。http://www.asahi.com/edu/kosodate/news/TKY201209060142.html )によると、「警察庁は6日、今年上半期(1~6月)の児童虐待状況を発表した。事件として対応したのは昨年同期比62%増の248件で、統計がある2000年以降では最多」とのこと。

警察庁は「社会の関心がさらに高まり、潜在化していた部分が出てきたのではないか」とみている」という。それもあろう。しかし、日本国内での生活が厳しいのかも、という想像、というか考えは、チラッとでも持ったほうがいいと思う。

つい最近、湯浅誠さんの『反貧困』(岩波書店、2008年)という本を読んだ。正直、派遣村で有名になったので、流行に乗るようで、かえって読む気がしなかったものだ(もっとも、流行に乗ってみようとして読むこともあるが、『反貧困』は気が進まなかった、ということ)。

しかし、ある意味、派遣村騒動は必然であることが分かる本である。

失業したくらいで、なんで路上に出なければならないんだ? と、大抵の人は思ったと思う。しかし、雇用保険受給率が下落傾向にある(『反貧困』p25図4)ことから、不思議な事ではなく、構造的な問題だということが理解できる本である。「働けるのに働かない人に、お金をあげてはいけません!」などとはしゃいでいる、鈴木亘学習院大学教授みたいなレベルの低い話ではない(「読まないで 批判した鈴木 亘さん」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/53199169.html )参照)。

話はそれたが、『反貧困』p50によると、「『二〇年以上に渡る調査や研究を経ても、児童虐待やネグレクト(カッコ内略)が強く貧困や低収入に結びついているという事実を超える、児童虐待やネグレクトに関する真実は一つもない』」という、リーロイ・H・ベルトンさんのコメントが載っている。

私は詳細に調査したことがないので断言は控えるが、人がそれなりにお金や物を持ち、時分にそれがない場合に、ストレスになることぐらいは想像できるし、それがおかしいとも思わない。

少々根拠が弱いことを承知で書くと、児童虐待という文字を見つけたら、貧困をイメージし、虐待した人も苦しいんだろうな、という想像をしたほうが、リアルかもしれない。もちろん、虐待された子どもは可哀想で、虐待した奴は許せないのだけれども。