「制度の『魂』を歪める悪意や無配慮な受給姿勢は、行政の疑心暗鬼を生み、本当に必要としている人に二の足を踏ませる」? 何か証拠でもあるの?
2010年(平成22年)の不正受給件数は、25,355件で、全体の1.80%。不正受給額は128億7,425兆円で全体の0.38%(日本弁護士連合会HP「Q&A 今、ニッポンの生活保護はどうなっているの?」(http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/seikatuhogo_qa.pdf )参照)。でも利用率は1.6%、捕捉率は15.3%から18%。これからすると、「行政の疑心暗鬼」に根拠はなさそうである(不釣り合いだから)。
また、不正受給と捕捉率に相関関係でもあるのか? 記事のスペースもあり仕方がないが、根拠も示されていない。
不正受給の有無にかかわらず、漏給はあってはいけないことなのだ。行政側の一方的な問題なのであるが、市民感覚ゼロの平野達雄さんには理解できなかったか?
なお、これと、不正受給より漏給のほうが深刻な問題だ、ということは、矛盾しない。後者は、優先順位の話をしているので。