清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

漏給と 不正受給は 別問題

新手の生活保護バッシングが、読売新聞に載った。執筆者は、北海道編集部の平野達雄さん。タイトルは「生活保護歪める悪意」(読売新聞2012年10月19日朝刊13版11面)。

「制度の『魂』を歪める悪意や無配慮な受給姿勢は、行政の疑心暗鬼を生み、本当に必要としている人に二の足を踏ませる」? 何か証拠でもあるの?

2010年(平成22年)の不正受給件数は、25,355件で、全体の1.80%。不正受給額は128億7,425兆円で全体の0.38%(日本弁護士連合会HP「Q&A 今、ニッポンの生活保護はどうなっているの?」(http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/seikatuhogo_qa.pdf )参照)。でも利用率は1.6%、捕捉率は15.3%から18%。これからすると、「行政の疑心暗鬼」に根拠はなさそうである(不釣り合いだから)。

また、不正受給と捕捉率に相関関係でもあるのか? 記事のスペースもあり仕方がないが、根拠も示されていない。

不正受給の有無にかかわらず、漏給はあってはいけないことなのだ。行政側の一方的な問題なのであるが、市民感覚ゼロの平野達雄さんには理解できなかったか?

なお、これと、不正受給より漏給のほうが深刻な問題だ、ということは、矛盾しない。後者は、優先順位の話をしているので。